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持続可能な世界への責任⑯〜サステナビリティ・ソリューションへ〜企業のSDGs16(平和と公正をすべての人に)

どうもどうも、吉良です。

紅葉も進み、富士山にもしっかり雪が積もり、晩秋と初冬が織りなす素晴らしい季節ですね。あわただしい師走の前の機内からも日本の平和の象徴、富士山の美しい姿がくっきり見えています。

11月25日の富士山(ANA機内より)

この姿を見ると平和のありがたさを感じますが、いざTVやネットでニュースを見ると、戦争、闇バイト、無差別殺人、幼児虐待などとても日本を含めて世界は平和とは言えない事態がたくさん起こっています。

核兵器などという言葉を聞くと、唯一の核兵器被害国としての世界に対するアピールと責任がまったく果たされていない、ととても残念に感じます。

今回の企業のSDGsシリーズもいよいよラスト前の目標16になりました。

SDGs目標16「平和と公正をすべての人に」は、正式には「持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する」というかなり難解な目標が定められています。

わかりやすく説明すると、この目標は以下のような11個のターゲットから構成されています。

➊あらゆる暴力とそれによる死を減らす
➋子どもへの虐待、搾取、暴力、拷問、人身売買をなくす
➌国際的にも各国でも法律に従い平等に司法を利用できるようにする
➍違法な資金や武器の取引を減らし組織的な犯罪をなくす
➎汚職や贈賄を減らす
➏公的機関のあらゆるレベルを発展させる
➐さまざまな人が参加してものごとを決められるようにする
➑開発途上国の参加を広げて国境を越えた問題の解決を強化する
➒すべての人が法的身分証明をもてるようにする
➓開発途上国を中心に暴力や犯罪を撲滅するために、組織的能力の向上を国際的に強化する
⓫差別のない法規や政策を推進し、実施する

少しわかりやすくなったでしょうか?読んでいるだけでも日本を含めて世界中の先進国すらできていないことがよくわかります。

また、なぜ「平和と公正をすべての人に」という国際的な目標が生まれたのかを調べてみたところ、「子どもへの暴力」「人身売買の被害」「法的に存在しない子どもたち」「紛争下の影響」という4つの視点から考えられたようです。

つまり、世界には恵まれない子どもたちが想像以上に多くいることがよくわかります。

では、実際にSDGs目標16「平和と公正をすべての人に」のスコアを見てみましょう。

目標別達成度と進捗状況(変化・動向)は下記のように表されています。

<目標別達成度>
緑:SDGs達成
黄:課題は残る
オレンジ:重大な課題が残っている
赤:大きな課題が残っている

<進捗状況(変化・動向)>
↑:SDGs達成が軌道に乗っているか、維持している
↗:やや改善中
→:停滞している
↘:減少中
・・:データなし

目標12(つくる責任つかう責任)、目標13(気候変動に具体的な対策を)、目標14(海の豊かさを守ろう)、目標15(陸の豊かさも守ろう)と4つの目標続けて赤🟥の大きな課題が残っているでしたが、目標16(平和と公正をすべての人に)は黄色🟨課題は残るでした。

平和国家日本がこの目標ができてないとすると大きな問題ですが、緑🟩(SDGs達成)でなく黄色🟨(課題が残る)であり、進捗が停滞していることもとても残念なことだと言えますね。

SDGs16・平和と公正をすべての人に、について詳しくは前回のシリーズの記事もご覧ください。

前回に引き続き、SDGs新シリーズの紹介動画を新しく制作しました。楽しくわかりやすくをコンセプトにマンガデザインモーションでつくりました。

マンガデザインの解りやすさを感じていただけましたか?

今回の目標16「平和と公正をすべての人に」について、マンガデザイナーズラボ制作の作品をご紹介します。

沖縄本土復帰50年企画「未来へ」です。

1972年の本土復帰から2022年5月15日で復帰50年を迎えた沖縄県。沖縄県の美ら海ややんばる(山原)の自然、その自然と共生し続けて成長、発展を見守り続けた沖縄の姿、県民に力と熱狂を与えたスポーツや芸能、伝統文化等。

本土復帰50周年記念に「戦い、憎しみ、争い、暴力、悲しみ、辛苦」などを一切描かない、まさに沖縄県だけが伝えることのできる「恒久平和祈念」を加えた、魂の「平和の絵」をマンガデザイナーズラボがプロデュースしました。

このコンセプトで制作したのが、琉球紅型イメージのマンガデザイン「未来へ」です。沖縄県紙琉球新報と全国紙日本経済新聞に2022年5月15日に掲載されました。

では、学生たちが取り上げた企業のSDGs16「平和と公正をすべての人に」に対する取り組みを紹介してゆきます。

ヤマハ株式会社の「スクールプロジェクト」です。

(大阪芸術大学 キャラクター造形学科 斉藤ももさん)

【製作意図】
最近趣味で楽器をしているのですが、今回SDGs16について調べていると楽器関連の大手、YAMAHAさんでも取り組みをおこなっているのを知り、興味がわき制作しました。このプロジェクトは世界中の子どもに音楽に触れ、楽しさを知ってほしいという考えから、音楽関係の教材や人材を派遣して各地で教育支援をおこなうというものです。

【吉良視点】
シンプルなマンガデザインの中に子ども、多様性、世界、音楽、楽器という要素を全て加えて制作した、クリエイティビティあふれる素晴らしい作品です。クライアントにとってもイメージアップに繋がるサスティナブルポスターです。

最後にSDGsと大阪・関西万博を絡めたシリーズ作品をご覧ください。

(大阪芸術大学 デザイン学科 冨士七瀬さん)

【吉良視点】
子どもたちが初心者であることや障害に囚われない『自由で誰も取り残されない世界子供音楽祭』良いですね。全く知りませんでした。いつも素晴らしい情報ありがとうございます。

『持続可能な世界への責任〜サステナビリティ・ソリューションへ〜企業のSDGs16(平和と公正をすべての人に)』いかがでしたでしょうか?

次回も楽しみにしていてください。
楽しいマンガデザインで企業のSDGsを学びましょう!

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吉良俊彦(マンガデザイナーズラボ代表)
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