マンガデザインで日本を描く(3/47)・石川県
どうもどうも、吉良です。
マンガデザインで日本を描く特集、今回は「石川県」について取り上げていきます。これまで「沖縄県①」「沖縄県②」「新潟県」についてお話ししていますのでこちらも是非お楽しみください。
まずは石川県の僕の経験記と旅行記を紹介します。
石川県は、僕がマンガデザイナーズラボを起業してから訪れた43番目の県です。電通時代から現状までクライアントもなく、なかなか繋がる機会がありませんでした。電通時代の同期で現在グラフィックデザインをサポートしてもらっているアートディレクターの第二の故郷でもあります。
福井県のクライアントを訪れる際に、石川県の小松空港をよく使用するため訪問回数は多いのですが、基本出張でゆっくり石川県を巡る観光経験もありません。
数少ない訪問地は、打ち合わせのために伺った立派な県庁。他には加賀百万石、前田利家など江戸時代における趨勢の跡を残す、日本三名園の一つである「兼六園」や金沢城公園などです。近江町市場や県庁の側で食べたお寿司は新鮮でとても美味しかったです。
スポーツはとても強く、野球の松井秀喜氏やサッカーの本田圭佑選手はともに石川県の星稜高校出身ですね。
石川県の特徴も見ていきましょう。
石川県は県庁所在地が金沢市、県土面積は4186平方キロメートルで、全国第35位の広さです。日本三名園のひとつである兼六園があります。金箔や輪島塗、加賀友禅、九谷焼などの伝統工芸が多いことが魅力のひとつです。
人口約114万人（日本で34位）、カレー屋店舗数・アイスクリーム購入額・お年玉出費額・降水時間など、ユニークな日本一が多いことも特徴です。
石川県の地方新聞は北國新聞、北陸工業新聞、北日本新聞、ローカルテレビ局は北陸放送、テレビ金沢、ＮＨＫ金沢放送、北陸朝日放送、チューリップテレビ、石川テレビ放送、北日本放送です。
有名な観光地・特産品は、兼六園、金沢21世紀美術館、金沢城公園、近江町市場、ひがし茶屋街、千里浜なぎさドライブウェイ、妙立寺、見附島、ルビーロマン、ころ柿、加能ガニ、甘エビ、ノドグロ、岩ガキ、ふぐ、加賀野菜、等です。
大阪芸術大学の学生が描いた「石川県」を見ていきましょう。
【製作意図】
石川県と言えばカニを思い出したので、カニが好きな女の子を描きました。
【吉良式視点】
カニと言えば福井県の越前ガニが有名ですが、石川県の加賀地方と能登地方を併せてネーミングされた加能ガニも有名です。
カニに恋する女の子の嬉しいを超えた表情と仕草がとてもいいですね。その仕草に驚くキャラクターの存在も効果的です。テーマが石川県なので福井県との差別化を図るためにも「加能ガニ」と説明を入れるともっとわかりやすいですね。
【製作意図】
石川県を旅しているYouTubeを見ていたら、だいたい金箔ソフトが出てくるので描いてみました。
【吉良式視点】
石川県金沢市の観光と人気商品をマッチングさせて、若者をターゲットにマンガデザインされてます。金箔ソフト、はじめて知りました。こうやって自分の知らない事を知れること、それもわかりやすいマンガで良いですね。このデザインも製作意図を読まないと金箔のソフトクリームってわからないですね。わからせる工夫が必要です。
【製作意図】
黒が綺麗な輪島塗と積雪する石川県の様子を想像して描きました。
【吉良式視点】
石川県の伝統工芸といえばと問われて真っ先に思い浮かぶのは「輪島塗り」です。石川県出身の横綱、輪島関が好きだったせいか、輪島という言葉に訪れたこともないのに深い愛着を感じます。この黒い輝きが特長の輪島塗りの美しさと雪の輝きがその気持ちに拍車をかけてくれました。アートサイエンスらしい素晴らしい作品で"輝き”に圧倒的な力がありますね。写実もマンガデザインでという考えの訴求がしっかりできてます。
【製作意図】
石川県の「能登ゆめてらす」からの景色はとても絶景で、記念写真を撮る場所としても観光地としても魅力的だと感じたため描きました。
【吉良式視点】
「能登ゆめてらす」に行ってみたくなりました！
このコメント以外が不用になるほどの作品ですね。「ここはどこですか？」という質問がくるようなノンバーバルな作品のパワーを感じます。
石川県、素敵ですね。まだ行ったことのない場所がいっぱいありました。また是非訪れてみたいです。
次回は「富山県」を紹介します。お楽しみに！
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