マンガデザインで日本を描く(32/47)・北海道⑤~タンチョウヅルにキタキツネ、大空と大地の中の・道東編~
どうもどうも、吉良です。
関東地方の梅雨明けが昨日(7月22日)に発表されました。今後も猛暑が続くみたいです。猛暑は世界中で観測されていて気候変動はまさに地球レベルの問題ですね。
日本もその例外ではないですが、日本の中で唯一梅雨がないのが北海道です。今回のマンガデザインで日本を描くでもシリーズで取り上げた北の大地・北海道。
今回はシリーズ最終話「北海道~道東編~」を取り上げていきます。
本日(7月23日)は僕がnoteで最初の投稿「僕とオリンピック」を書いてからちょうど2周年にあたります。
その記念すべき日に、この「マンガデザインで日本を描く・北海道⑤道東編」と「マンガデザインプロデュースby Manga Designers Lab.⓬沖縄タイムス創刊75周年記念企画」の2つのnoteをアップしました。
奇しくも北海道と沖縄、北と南のnoteになりました。
これまで「沖縄県①」「沖縄県②」「新潟県」「石川県」「富山県」「京都府①」「青森県」「福井県」「秋田県」「福島県」「長崎県」「広島県」「愛媛県」「徳島県」「香川県」「熊本県」「大分県」「鳥取県」「山梨県」「山口県」「埼玉県」「島根県」「茨城県」「岩手県」「宮城県」「山形県」「奈良県①」「奈良県②」「和歌山県」「長野県」「三重県」「兵庫県」「鹿児島県」「北海道①」「北海道②」「北海道③」「北海道④」についてお話ししていますのでこちらも是非お楽しみください。
道東はとても思い出深い地です。
大学生時代のドライブの旅での道東めぐりは語り尽くせぬほどのインパクトでした。
主たる目的は「天に続く道」を走りに斜里に行くこと、日本レコード大賞曲の「襟裳岬」に行くこと、ダービー馬「トウショウボーイ」に会いに日高に行くこと、と盛りだくさんでした。
特に長く滞在したのが斜里の「カニの家」とも呼ばれる YH(ユースホステル)。ここを拠点に斜里から色々な地域に行きました。特に摩周湖の裏側の裏摩周湖へのアドベンチャーは忘れられません。
行ってはいないのですがドライブ圏内には「かみゆうべつチューリップ公園」がありました。
オホーツク海を臨むサロマ湖の北、紋別にあるかみゆうべつチューリップ公園は、広大な花畑に町のシンボルでもあるチューリップが美しく咲き誇っています。
毎年5月上旬~6月上旬に「チューリップフェア」と呼ばれるイベントが開催され、非常に多くの方が来園し賑わいます。北海道の春の訪れを感じさせる作品です。
同じくオホーツク海よりの別海町には、秋鮭の味わいを楽しむお祭りが昨年はコロナの影響で中止でしたが今年については中止発表はありません。開催されると良いですね。
毎年10月の第2日曜日に開催されている「西別川あきあじまつり」。あきあじは秋味で、鮭のお祭りのことです。
別海町の東西を流れる西別川をふるさととする西別鮭は幕府に献上された歴史のある最高品質の鮭。西別鮭の串焼きやチャンチャン焼きセットなど、西別鮭を使った様々な料理を堪能できます。
食を描くことはマンガデザイナーズラボにとって大切な手法です。写真以上に構図にこだわり、美味しそうに描くことをテーマにしています。この作品はまさに食べたくなっちゃいますね。
長居した「カニの家」を出て、我々は知床国立公園の方向に向かいました。知床といえば「知床旅情」。森繁久弥さんの歌は記憶に残っています。
特に知床の自然は守られている感が強く、自然を守る努力の必要性を感じました。
キタキツネは、1924年(大正13年)に岸田久吉氏が樺太に生息する本種に対して命名したキツネです。現在は北海道全域で見られますが、知床国立公園のキタキツネはよく知られていますね。このマンガデザインのスピード感と迫力いいですね。
知床の自然をユニークなマンガデザインにした作品もとても面白い発想です。
知床からの帰りは、湖巡り、屈斜路湖、摩周湖、阿寒湖に行きました。その時に訪れることは出来なかったのですが、阿寒湖の湖畔にある阿寒湖アイヌコタンの中心的な存在が阿寒湖アイヌシアター「イコロ」。そこで上演されるのが「イヨマンテの火まつり」です。
イヨマンテ (iomante)とはアイヌの儀礼のひとつで、ヒグマなどの動物を殺してその魂であるカムイを神々の世界(カムイ・モシリ=kamuy-mosir)に送り帰す祭祀です。
2009年9月に「ユネスコ世界無形文化遺産」に登録されました。この世界観をアイヌ文化である木彫りで表現した素晴らしいマンガデザインです。
同じくアイヌ文化であるアイヌの衣装も伝統を感じ美しいですね。
この時の旅では、湖を抜け釧路を通過して襟裳岬に行きました。そこからトウショウボーイに会うために日高、新冠方向に向けてひたすら走りました。トウショウボーイは馬体が大きく、モノの違いを感じさせました。
その後、札幌、函館を経由して再び青函連絡船から東北自動車道で横浜まで戻りました。得難い経験をした仲間との旅でした。
この旅があまりに楽しくて、その後熱烈な北海道ファンになったことは言うまでもありませんでした。とはいえ、札幌、ニセコ、函館には訪れる機会がありましたが、なかなか道東に行く機会には恵まれませんでした。
新たな機会に恵まれたのは、中大サッカー部で次男の代のキャプテンの渋谷氏が十勝スカイアースのコーチングスタッフとして帯広に赴任したことでした。
2年前、昨年と帯広・十勝を訪ねました。酪農、農業のメッカで六花亭や六花亭ガーデン、スイートポテトのクランベリーなどお菓子屋さんの本社もある素晴らしい地域です。最近はワインも有名ですね。
近くには、「大空と大地の中で」や「季節の中で」などの楽曲で有名なアーティスト松山千春氏の出身地、足寄町があります。
その東に位置する螺湾地区には「日本一大きなフキ」として全国的にも有名な「ラワンぶき」が自生しており、北海道自然遺産に指定されています。
十勝池田町には「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」、通称「ワイン城」がそびえ立っています。
そして、タンチョウヅルもやって来ます。
素敵なマンガデザインですね。
まさに縁起ものの鶴で北海道シリーズを締めます。
「鶴は千年」の言葉どおり北海道の成長を願い続けます。
次回は「佐賀県」を紹介します。お楽しみに!