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マンガデザインで日本を描く(13/47)・徳島県

どうもどうも、吉良です。

マンガデザインで日本を描く特集、今回は「徳島県」について取り上げていきます。これまで「沖縄県①」「沖縄県②」「新潟県」「石川県」「富山県」「京都府①」「青森県」「福井県」「秋田県」「福島県」「長崎県」「広島県」「愛媛県」についてお話ししていますのでこちらも是非お楽しみください。

まずは徳島県の僕の経験記と旅行記を紹介します。

徳島県は僕が自分が当時(現在も)住んでいた神奈川県、故郷の大分県に次いで3番目に知った都道府県だと記憶しています。

高校2年次まで、ずっと社宅暮らしだった僕は横浜市の上大岡の社宅に桜岡小学校の5年生で品川区旗の台の社宅に引っ越すまで住んでいました。上大岡の社宅の記憶は「毎日サッカーをしたこと」「卵が嫌いになったこと(下記noteをご覧ください)」そして「徳島県のちくわが美味しかったこと」があげられます。

同じ社宅に住む徳島県出身のお宅からいただいた段ボールによく入っていた「竹ちくわ(竹がない時も)」はとにかく美味しくて、本当にいただくのが楽しみで「なんて徳島県はいいところなんだ」と子供心に感じていました。今でもちくわ好きは変わらず、わさび漬けと合わせたり、磯辺揚げにしたちくわをよく食べています。

実際に徳島県に行ったのは電通時代にもっともお世話になったクライアントさんが徳島県にあったため何度か訪れました。その度に食した「鯛めし」や海鮮料理は素晴らしく、クライアントさんの徳島県の話は興味深い話ばかりで、特に企業も参加する「阿波踊り」「鳴門のうず潮」は、仕事ではないときに是非訪れたいという想いが募りました。

そして、「阿波踊り」を見学するために徳島県に訪問したのは2003年でした。400年以上の歴史のある伝統芸能、当時「中止したことがない」ということで安心していたところ、まさかの中止決定。

その後、2019年にも台風の影響で中止しているので、気象の変化は確実に起こっているのだと感じます。ということでいまだ「阿波踊り」は見ることができていません。これはなんとしても観たいですね。

2017年に大鳴門橋を渡り「鳴門の渦潮」を間近で見ました。
鳴門の渦潮は、瀬戸内海と紀伊水道の干満差により、激しい潮流が発生することによりできる「自然現象」で、春と秋の大潮時に最大となり、直径20mにも達する渦潮の大きさは世界一といわれています。のまれそうな迫力に興奮しました。写真を添付したので是非ご覧ください。

鳴門の渦潮

前回の愛媛県の時にも書いたように僕の出身が海向こうの大分県なので四国にはとても親近感が湧きます。その気持ちを揺さぶる四国の企画を昨年から今年にかけてやらせていただきました。マンガデザイナーズラボがとても大切にしている地方新聞企画です。

それも四新聞(愛媛新聞社、徳島新聞社、四国新聞社、高知新聞社)の連動企画で、四国出身の4人の大学生がお届けする物語を「四国のイイトコ!」と題してマンガデザインし、四国を活性化しました。

その中で徳島県の魅力を紹介するマンガを3本制作しました。こちらも合わせてお楽しみください。他県は今後このnoteに合わせて紹介させていただきます。

四国のイイトコ!#01 徳島 県北・県央編
四国のイイトコ!#05 徳島 南部編
四国のイイトコ!#11 徳島 県西編

徳島県の特徴も見ていきましょう。
徳島県は県庁所在地が徳島市、県土面積は4147平方キロメートルで、全国第36位の広さです。毎年8月におこなわれている阿波踊りが有名です。

人口約74万人(日本で44位)、すだち・しいたけ・果物の缶詰の生産量、LEDの出荷額が日本一であるほか、ユニークなものとしては日本一低い山(弁天山)もあります。

徳島県の地方新聞は、徳島新聞、トリビューンしこく。テレビ局は四国放送です。

有名な観光地・特産品は鳴門の渦潮、大歩危・小歩危、阿波おどり会館、大塚国際美術館、祖谷のかずら橋、轟の滝、なると金時、フィッシュカツ、徳島酪菓マンマローザ、鳴門らっきょ、竹ちくわ、すだち等です。

大阪芸術大学の学生が描いた「徳島県」を見ていきましょう。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 藤本すみれさん)

【製作意図】
祖父の地元の徳島県に一度だけ行ったときの思い出である、阿波踊り会場です。屋台の間をどこまででも続く阿波踊りの列が印象的です。

【吉良式視点】
この女踊り、まさに〇〇連を表現していて美しさと動きを感じます。「エライヤッチャ、エライヤッチャ、ヨイヨイヨイヨイ」という掛け声が聞こえてきます。これは「偉い」という意味ではなく、関西弁と同じ意味で「大変なことだが、大丈夫だぞ!」という意味みたいです。このマンガデザインには「ア、ヤットサー ア、ヤットヤットー」のほうが似合ってますね。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 宮崎華鈴さん)

【製作意図】
名前のインパクトが強い鶏を見つけたので、名前の通りに想像して描いてみました。阿波踊りと尾羽が伸びた立ち姿から名付けられたそうです。オスが男踊りを、メスが女踊りをしています。和風な感じにしたかったので、できるだけ筆のペンで描きました。

【吉良式視点】
このネーミング、まさに地鶏の歯応えを感じさせる素晴らしい表現ですね。これに阿波踊りの男踊りを合わせつつ力強い筆ペンタッチのデザインはよくマッチングしています。よく調べ、デザインしてゆくその姿勢こそマンガデザイナーの鏡です。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 廣瀬綾音さん)

【製作意図】
すだちと巣立ちをかけてみました。

【吉良式視点】
徳島県名産の「すだち」は僕の故郷大分県名産の「かぼす」とライバル関係です 笑。この「すだち」のデザインと発想力、クリエイティビティを見ると「すだち」の巣立ちの良さが際立ちますね。こういう創造力にあふれた作品、大好きです。

(大阪芸術大学 キャラクター造形学科3年 田口智子さん)

【製作意図】
「でこまわし」という名前が気になり検索したところ、「でこ」というのは人形のことで人形浄瑠璃に形が似ていること、また炭火の前で回しながら焼くことが由来らしいです。とても面白い名前だなと感じ、制作しました。

【吉良式視点】
「でこまわし」始めて聞いたので調べてみました。
「郷土料理ものがたり」によると三好市祖谷地方の名物で、ごうしゅういもという地元のじゃがいもと、そば団子、岩豆腐、丸こんにゃくの串焼き。名前の由来は、串を囲炉裏にたて、こげないように回しながら焼く様子が、伝統芸能の阿波人形浄瑠璃の木偶(でこ)人形の頭をまわしているように見えたという説や、熱い料理をふうふう吹きながら串をまわす様子が、木偶の頭をまわしているように見えるという説があるそうです。
確かにマンガデザインすると木偶人形の頭を回しているように見えますね。
可愛らしく、わかりやすい作品です。

次回は「香川県」を紹介します。お楽しみに!

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吉良俊彦(マンガデザイナーズラボ代表)
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