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持続可能な世界への責任⑮〜サステナビリティ・ソリューションへ〜企業のSDGs15(陸の豊かさも守ろう)

どうもどうも、吉良です。

アメリカ大統領選挙も、大接戦で1週間くらい結果が出ないという、いわゆるテレビに出たがる「出たがり専門家」の予想を大きく覆し、さぞ「出たがり専門家」は寒い思いをしていることでしょう。

ただ新大統領が現状、経済のために温暖化対策などの環境に目を向けない姿勢を示しているのはSDGsの考えに逆行していてとても心配ではありますね。

寒さといえば、秋も深まりだんだんと気温が下がりはじめましたね。夏の暑さが猛烈だった分、ちょっと気温が下がるだけでその温度差で寒さが厳しく感じます。

今回のSDGs目標15(陸の豊かさも守ろう)は『』と言うだけに前回の目標14(海の豊かさを守ろう)と対になっているのがよくわかりますね。

ちょうど今、2025年度の企画として「沖縄県の自然を海の自然と陸の自然と対にして考察」していたところだったのでこの目標14.15は僕にとってとてもタイムリーでした。

地球に住んでいる僕たちにとって森林は欠かせないものとなっています。しかし近年、人が森林を壊すことですでに絶滅してしまった生物や絶滅の危機に瀕している生物が多くいます。

陸の豊かさを守ることは、僕たちが生き続けるためにも必要です。陸の豊かさを守ることで陸上生態系の保護ができたり、森林を管理することで砂漠化への対処ができるようになります。

SDGsの目標15である「 陸の豊かさも守ろう 」を実現するためには、森を守り、破壊してしまった森を再生する必要があります。

無計画な森林伐採や都市化の進行により、このままでは100年後には森がなくなくなってしまうといわれています。

美しい地球を守るためにも、僕たちが生活をするうえでも、陸の豊かさを守ることが重要です。

SDGsの目標15である「陸の豊かさも守ろう」を達成するためには、下記の4つの課題を解決することが必要といわれています。

①森林破壊
②陸上生態系の崩壊
③砂漠化
④土壌劣化

また、世界で陸の豊かさも守るために取り組まれていることで、よく知られているものとしてワシントン条約ラムサール条約があります。

ワシントン条約とラムサール条約は、生態系の保護を目的としており、密猟や違法取引を禁止するなど、生態系に関しての取り締りをおこなっています。

では、実際にSDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」のスコアを見てみましょう。

目標別達成度と進捗状況(変化・動向)は下記のように表されています。

<目標別達成度>
緑:SDGs達成
黄:課題は残る
オレンジ:重大な課題が残っている
赤:大きな課題が残っている

<進捗状況(変化・動向)>
↑:SDGs達成が軌道に乗っているか、維持している
↗:やや改善中
→:停滞している
↘:減少中
・・:データなし

日本は[大きな課題が残り、停滞している]です。この目標においても、どんどん緑が減り都市開発が進んでいる現状の日本を見れば、結果は明らかですね。

本当に自分の利益ばかり追いかけていれば、このような結果になってしまいますね。

SDGs15・陸の豊かさも守ろう、について詳しくは前回のシリーズの記事もご覧ください。

前回に引き続き、SDGs新シリーズの紹介動画を新しく制作しました。楽しくわかりやすくをコンセプトにマンガデザインモーションで創りました。

マンガデザインの解りやすさを感じていただけましたか?

今回の目標15「陸の豊かさも守ろう」について、マンガデザイナーズラボ制作の作品をご紹介します。

山梨日日新聞

この作品は、2022年に第75回全国新聞大会が日本新聞協会主催で開催された際に、山梨県の山梨日日新聞社と制作した60段のマンガデザイン作品です。

『サスティナブル山梨』をテーマにSDGs17目標のマンガとマップをミックスして制作しました。マンガはまさに自然との共生と未来をテーマにSDGs目標15をイメージしています。

この作品は全国森林組合連合会(全森連)のマンガでわかる森の仕事ガイダンスです。森林の仕事についてわかりやすくマンガデザインしました。

これもまさにSDGs目標15の実現に向けたとても意義のある取り組みです。

では、学生たちが取り上げた企業3社のSDGs15「陸の豊かさも守ろう」に対する取り組みを紹介してゆきます。

はじめに、イオン株式会社の「SDGs15・陸の豊かさも守ろうの取り組み」です。

(泉麗香さん)

【製作意図】
イオン創業者の岡田卓也氏の身近なご経験から、現役を引退した今も植樹を続けられているそうです。人々のくらしに密着した事業を展開するイオンだからこそできることを真摯に続けられることが素晴らしいと思います。人に強いることなく環境を整える森づくりをされるところも良いと思いました。

【吉良視点】
僕の住んでいる東戸塚のマンションはまさにイオンの上にあります。この作品を目にした時、自分事の様に喜んだ記憶があります。自分の住む街のイオンプロジェクトに気づかせてくれた作品に敬意を表します。

2つ目は、UCC上島珈琲株式会社の「森林保全プロジェクト」です。

(大阪芸術大学 キャラクター造形学科 斉藤ももさん)

【製作意図】
UCCでは、森林保全とコーヒーの売上向上を叶えるために森に自生している希少なコーヒーにプレミアを付けて売ることで、森林伐採をすることなく現金収入を得ることができました。私自身がコーヒーが好きでよく飲むので、この手法で売られているコーヒーにも興味が出たので今回この取り組みを選びました。

【吉良視点】
コナコーヒーで有名なハワイ島のUCCのコーヒー園に行ったことがあります。まさにこの作者意図のように、森林保全をベースに美味しいコーヒーを製造していました。マンガ内の品質向上のためのサプライチェーンの図が、わかりやすく、マンガデザインのベネフィットをしっかり表現してくれています。

3つ目は、株式会社京都大和の「バンブーファイバー」です。

(大阪芸術大学 キャラクター造形学科 枡田紡さん)

【製作意図】
竹林が森林や里山に浸食することで、生態系を脅かす存在であることを初めて知りました。そして、竹は木のように根を深く張らず、浅く広く根を張るので、土砂崩れや土砂災害を引き起こす危険があるということも知ることができました。そこで、竹害と呼ばれるようになってしまった竹をバンブーファイバーにすることでマグカップやお弁当箱に生まれ変わらせることができるのは本当にすごい発見だと思いました。さらに、使わなくなった際は土に埋めると大地に還るという最後まで環境に優しい製品が日常生活にもっと普及されるといいなと思いました。

【吉良視点】
素晴らしい制作意図です。京都大和のことはまったく知りませんでしたが、このマンガデザインから、企業のアイデアや実行力の素晴らしさがしっかり伝わってきました。

最後にSDGsと大阪・関西万博を絡めたシリーズ作品をご覧ください。

(大阪芸術大学 デザイン学科 冨士七瀬さん)

【吉良視点】
大阪関西万国博覧会のシリーズ企画、いつも楽しく読ませていただいています。協会サイドのいい視点に気がつく良いセンスを持っていますね。毎回驚かされます。

『持続可能な世界への責任〜サステナビリティ・ソリューションへ〜企業のSDGs15(陸の豊かさも守ろう)』いかがでしたでしょうか?

次回も楽しみにしていてください。
楽しいマンガデザインで企業のSDGsを学びましょう!

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