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マンガデザインで日本を描く(8/47)・秋田県

どうもどうも、吉良です。

マンガデザインで日本を描く特集、今回は「秋田県」について取り上げていきます。これまで「沖縄県①」「沖縄県②」「新潟県」「石川県」「富山県」「京都府①」「青森県」「福井県」についてお話ししていますのでこちらも是非お楽しみください。

まずは秋田県の僕の経験記と旅行記を紹介します。

秋田県は「行ったことがある」と言うのが適切か悩みましたが「行ったことが無い」わけでもないので、行ったことのある県の一つにカウントしています。僕にとって滞在時間と滞在面積が最小の県です。

「十和田湖は何県か」の答えを実際に見るために大学時代に東北・北海道のドライブ旅行へ行った際、生まれ故郷の青森県側から十和田湖に向かい、秋田県側にまわったという明確な記憶があります。秋田県側から見た十和田湖も大きく、美しかったという思い出もしっかり残っています。

体験値は少なくても影響値が高いのが僕にとっての秋田県です。『マンガデザインで日本を描く〜青森県』の時、東北四大祭りの「ねぶた祭り」のコピーがクリエイティブ局の最初の仕事だった話は書きましたが、その時「秋田竿灯まつり」のコピーも書きました。

青森県「ねぶたまつり」については周りにも知っている人が多く、かなり情報収集ができたのですが、「竿灯まつり」については行ったことも見たこともなく、恥ずかしながら当時はまったく知らない状況でした。

この時、先輩コピーライターから「知らないこと、先のことを想像して創造するのがコピーライターでありクリエイターだ。そのためには調べるんだ。調べて調べて調べまくれ!」という生涯の金言をいただきました。そこから国会図書館、情報センター通いが始まりました。人生で一番勉強したと思います。するといろいろな知識が増え、学ぶ意味を知りました。

竿燈まつりは、約270年もの歴史をもつ国重要無形民俗文化財で、長い竹竿にたくさんの提灯を吊るした「竿燈」「差し手」と呼ばれる腕自慢たちが手のひら、額、肩、腰に乗せ、絶妙なバランスで操る伝統的なお祭りです。280の竿燈全体を稲穂に、吊るされた提灯を米俵に見立て、五穀豊穣を祈願します。

その時書いたコピーがこれです。デザインと合わせてご覧ください。この時の竿燈は「竿灯」の表記でした。

秋田魁新報に掲載

その他の秋田県への想いは「郷土料理への想い」に繋がります。稲庭うどんやきりたんぽ鍋が好きで、よく秋田料理店に行きました。

前回の福井県と同じで僕が知っている観光地、景勝地が少なすぎましたね。あらためて秋田県に行って、実際に竿燈まつりを見て、郷土料理を食べなきゃと感じました。来年には是非いきたいですね。

秋田県の特徴も見ていきましょう。
秋田県は県庁所在地が秋田市、県土面積は1万1638平方キロメートルで、全国第6位の広さです。「あきたこまち」を中心とした米どころとしても知られています。

人口約98万人(日本で38位)、杉の人工林面積、人口10万人当たりの美容室・理容室の数、睡眠時間のほか、ホウレンソウ、大根、きゃべつ、もやし、なす等、野菜の1世帯当たりの年間購入数の日本一が多いことも特徴です。

秋田県の地方新聞は、あきた北新聞、秋田魁新報、秋田民報、北羽新報、北麓新聞、テレビ局は秋田テレビ、秋田放送です。

有名な観光地・特産品は田沢湖、なまはげ館、男鹿半島、角館 武家屋敷通り、乳頭温泉郷、ネコバリ岩、秋田犬会館、赤れんが郷土館、秋田竿灯まつり、大曲の花火、横手かまくら、きりたんぽ、横手やきそば、比内地鶏、稲庭うどん、ババヘラアイス、いぶりがっこ、ハタハタ等です。

大阪芸術大学の学生が描いた「秋田県」を見ていきましょう。

(大阪芸術大学 デザイン学科3年 西村拓史さん)

【製作意図】
なまはげのきりたんぽ鍋からきりたんぽを奪った秋田犬、という秋田にある要素で一描写のイラストを表現しました。

【吉良式視点】
なまはげ、きりたんぽ鍋、秋田犬そして米(あきたこまち)秋田オールスターをしっかり配置しています。平昌オリンピックで金メダルをとったザキトワ選手に贈られた秋田犬(マサル)を思いました。なまはげと似たような伝統が青森県にもあって、僕は記憶に無いのですが、2歳上の姉はかなり怖い思いをしたらしく、なまはげの印象はかなり悪いみたいです。

(大阪芸術大学 デザイン学科3年 田邉楓花さん)

【製作意図】
きりたんぽを焼いている様子がなんとなくキャンプファイヤーしているように見えたので、このような構図で描きました。

【吉良式視点】
きりたんぽ、美味しそうですね。このちょっと焦げ目のついたきりたんぽが鍋に入るともうたまりません。可愛らしくユーモラスに表現されたマンガデザイン、とても伝わってきますね。表情も豊かでとてもいい作品です。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 向優理子さん)

【製作意図】
日本の渚百選のひとつである、男鹿市の鵜ノ崎海岸を描きました。ウユニ塩湖のような景観でインスタ映えとして話題です。シンプルにこういった景色が好きなので行ってみたいです。空は自分が個人的に好きな時を描きました。

【吉良式視点】
インスタ映えをマンガデザイン。とてもいい発想ですね。日本の渚百選というのがあるのですね。本当に知らない事だらけで、教えてくれる学生たちに感謝しかありません。行ってみたくなる思いにさせるだけで秀作です。

(大阪芸術大学 映像学科2年 中嶋八雲さん)

【製作意図】
なまはげを描きました。東北地方の中でも特にキャラクター性の強いビジュアルのため、マンガデザインとしては最適だと思ったので制作しました。

【吉良式視点】
映像学科の作品らしく、今にも動き出しそうなデザインが素晴らしい。目の強さになまはげの怖さが溢れます。この姿を見て泣かない子供はいませんね。モノクロ処理もデザイン効果を高めています。

次回は「福島県」を紹介します。お楽しみに!

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