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マンガデザインで日本を描く(4/47)・富山県

どうもどうも、吉良です。

マンガデザインで日本を描く特集、今回は「富山県」について取り上げていきます。これまで「沖縄県①」「沖縄県②」「新潟県」「石川県」についてお話ししていますのでこちらも是非お楽しみください。

「富山県」といえば、以前弊社でもマンガデザインを使って魅力を紹介したことがあります。是非、こちらも合わせてご覧ください。

https://www.ana.co.jp/ja/cn/plan-book/promotions/mangadesign/long02/

それでは、僕と富山県について2つのトピックスを紹介します。

まさに明日(7/16)から始まる世界陸上オレゴン大会、このアメリカ合衆国オレゴン州と富山県が姉妹都市であることはあまり知られていません。実は1991年から30年以上続いています。

オレゴン州最大の都市は全米一環境に優しい都市(まさにSDGsを意識したスマートシティ)で、かつ全米有数の安全な都市といわれるポートランドです。起業の街とも言われ、ナイキの本社やアディダスの地方本社もあり、スポーツとの関係も深いですね。そのため留学先としても人気があります。

僕の娘も1年間ポートランドの大学に単位留学をしていました。その時の経験を活かし、日本に戻ってからの大学の卒業論文のテーマを「ポートランドと富山県」にしていたので、その時以来ポートランドと富山県には非常に親近感があります。

僕もポートランドに行ったことがあります。オレゴン州の山とも言われているマウントフッドは富士山そっくりで、たくさんの日本人に愛される所以を感じました。

マウントフッド

その美しい街と富山市の街並みはとても似ています。富山市もスマートシティを名乗っており、第二次世界大戦による空襲以降の街の復興、整備がスマートシティを生み出したとも言われています。

富山、高岡、射水市内を走る「超低床LRV(超低床路面電車)」の愛称が、ポートラム、セントラム、サントラム、アイトラムの4種類です。ポートラムは、日本初のLRT(次世代路面電車・Light Rail Transit)と言われています。これもポートランド市内を走る路面電車ストリートカーの世界観と似ています。

アメリカ合衆国発祥であるスターバックスの、富山県にある「環水公園店」が世界一美しいスターバックスと言われていたのも、富山の美しい街づくりに起因してると感じています(現在も言われているかは諸説あります)。

2つめのトピックスは、初めて富山県に行った時の話です。

富山県に初めて行ったのは小学生の頃。
石原裕次郎主演の「黒部の太陽」に影響を受けた家族旅行地として当時の「黒四ダム(現在は黒部ダム)」に長野県側から入りました。黒四ダムと通称されるのは、黒部川第四発電所から。

特にダム建設のために大町とダムサイトを結ぶトンネル工事はまさに映画「黒部の太陽」の主題、破砕帯(はさいたい)と呼ばれる湧水の湧き出し地帯を突破する難工事で有名です。ダムの高さ186mは日本一。その迫力と夏なのになんでこんなに涼しいんだろう、という印象を今でもはっきり覚えています。

その後、再度富山に行った時は飛行機から険しい北アルプスの峡谷にある黒部ダムを見て、その大きさに感動した記憶があります。他にも、「富山県の四季を通じた食材の素晴らしさには富山県の地形が起因する」と富山県出身の方に言われたことも印象に残っています。

富山湾は静岡県の駿河湾、神奈川県の相模湾と並び「日本3大深湾」と言われています。
富山湾は水深1200メートル超の場所もあります。これが白エビやバイ貝、ベニズワイガニ等の好環境となっており、他にもホタルイカや氷見ブリ、クロダイ等の海の幸で溢れています。

また、山地では標高3000メートル以上を誇る北アルプスの立山、剣岳等があり、ここから流れる雪解け水は陸だけでなく海にまで栄養あふれる食材を生み出しています。まさに地上3000メートルと水深1200メートルの4200メートルの中に存在するのが富山県なのですね。

すべてが新鮮で美味しいわけですね。
水がよければお酒やお米も必然的に美味しくなります。

富山県の特徴も見ていきましょう。
富山県は県庁所在地が富山市、県土面積は4248平方キロメートルで、全国第33位の広さです。江戸時代中期から発達した売薬業を伝統としており、「薬都」や「越中富山の薬売り」と表現されることもあります。

人口約105万人(日本で37位)、持ち家比率、ウォシュレット普及率、自家用車通勤・通学率などの生活に関わる部分での日本一が多いことも特徴です。

富山県の地方新聞は富山新聞社、テレビ局は富山テレビ放送、NHK富山放送、北日本放送、チューリップテレビ富山、北陸放送です。

有名な観光地・特産品は黒部ダム、黒部峡谷、五箇山、立山黒部アルペンルート、高岡山瑞龍寺、雪の大谷、チューリップ球根、ほたるいか、ますのすし、ブラックラーメン、氷見うどん、柿の葉ずし、白えび等です。

大阪芸術大学の学生が描いた「富山県」を見ていきましょう。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 藤本すみれさん)

【製作意図】
富山市にバスケットコートがあるカフェがあります。
喫茶店とアパレルブランド、デザインという3足の草鞋を履いたお店です。

【吉良式視点】
富山市の南側、富山平野や神通峡を一望できる猿倉山のふもとにこのカフェはあります。ログハウスや焚き火のできるウッドデッキ、バスケットコートなどを備えたアウトドア空間のカフェでいま流行りのグランピングもできるということで、SDGsを学ぶ学生にとても魅力的に映ったのがよくわかります。まさにマイナスイオンをたっぷり感じさせるマンガデザインです。

(大阪芸術大学 キャラクター造形学科3年 田口智子さん)

【製作意図】
富山県は昆布の消費量が全国1位で、おでんにとろろ昆布を入れて食べると知り、面白い文化だなと感じて今回は「富山おでん」を選びました。
また、具材もカニ面・かまぼこ・あんばやしといった普通のおでんとは違った具材がたくさん入っているので、それが見えるように描きました。

【吉良式視点】
おでんに関東風、関西風それに静岡おでんがあることは知っていましたが、「富山おでん」は初めて知りました。富山県が昆布の消費量日本一だということも初めて知りました。ちなみに昆布生産量日本一は北海道で2020年においては96%の全国シェアです。
鍋ではなくおでんにとろろ昆布を入れて食べる。確かに美味しそうですね。
富山の食材を可愛くデザインし、どうしても表現しにくい昆布消費量日本一をキャラクターに語らせた手法はマンガデザインらしくとても良いですね。

(大阪芸術大学 デザイン学科2年 波食まりんさん)

【製作意図】
富山の方言を調べていると、私が知らない言葉がたくさんあって面白いと思い、4コママンガにしてみました。

【吉良式視点】
良いことして「きのどくな」って言われたらびっくりしちゃいますね。この状況を表現するには起承転結の4コマがぴったりですね。タイトルの富山からの転校生が効いてますね。地域を表現してゆくと必ずその地域独特の方言があります。その方言に焦点をあてたマンガデザイン企画が楽しみです。

(大阪芸術大学 キャラクター造形学科2年 松本愛空美さん)

【製作意図】
昔、富山に旅行に行った時の記憶を元に黒部ダムと富山ブラックを描きました。水の風圧を表現したいと思い、自分なりに頑張って描きました。

【吉良式視点】
北アルプスの立山連峰と後立山連峰に挟まれた黒部渓谷にある黒部ダムに黒部市で人気のブラックラーメンの組み合わせ。まさにマンガデザインならではのコラボレーションですね。生き生きとした姿が楽しかった旅を表現しています。

富山県の魅力感じていただけましたか。
もっともっとたくさんあると思います。是非教えていただきたく、コメントで教えていただけますと幸いです。よろしくお願いします。

次回は「京都府」を紹介します。お楽しみに!


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