マンガデザインプロデュースby Manga Designers Lab.⓱高砂熱学工業『空気のひみつ』〜市販されない「まんが本」の魅力〜
どうもどうも、吉良です。
11/25(土)にサッカーJ1リーグでヴィッセル神戸の優勝が決定しましたね。おめでとうございます。阪神、オリックス、ヴィッセル神戸と今年は関西の年ですね。週に2日関西で教えている僕としても、とてもうれしく感じます。
今回のマンガデザインプロデュースは、2023年10月16日に公開した⓮高砂熱学工業〜新たなSDGsの表現方法〜に引き続き、高砂熱学工業の100周年記念企画・学研のひみつシリーズ「空気のひみつ」のプロデュースを紹介します。
学研の不朽の名作シリーズ、愛称「ひみつシリーズ」は、全国の小学校・公立図書館・児童館等に約24,000冊寄贈されます。
正式名称は「学研まんがでよくわかるシリーズ」で、身近な様々なテーマを小学生向けに分かりやすく、楽しく学べるように、子どもたちの大好きなまんがで紹介する学習シリーズです。
これまでに、20年以上にわたって200タイトルを超える書籍が発行されており、教育現場でも公益社団法人日本PTA全国協議会からの推薦図書として広く活用されています。
つまり、社会性のある内容を世の中に広め「笑顔をプロデュース」をコンセプトにしているマンガデザイナーズラボにとっても最重要企画シリーズです。
今までにもたくさんの「ひみつシリーズ」を学研とともにプロデュースしてきました。
以上のように、トータルで6タイトルのプロデュース実績があります。
特に「ウイルスのひみつ」は2020年4月コロナウイルス大流行時、緊急事態宣言下にしっかりしたエビデンスを求めて取材して制作した、「命がけの企画」でした。
今回の「空気のひみつ」はマンガデザイナーズラボにとって7タイトル目になります。
企画の始まりは奇しくも高砂熱学工業100周年のちょうど1年前の2022年11月16日。弊社の高砂熱学担当の営業とクライアントを訪ね、打ち合わせの流れで食事をご一緒することになり、そのときに「来年の今日が100周年」ということを知りました。
100周年企画のブレストタイムに、インナープロモーション、家族への企業理解などのなかから「ひみつシリーズ」を提案。「それだ!」ということになり、具体的な提案という形になりました。
その後、100周年総合提案を経て、もろもろの条件等をクリアして、前述のSDGs企画等と共に正式決定を2022年中にいただきました。
そして2023年1月11日から11月の納品まで、11か月に及ぶ長期の制作期間を経て完成に至りました。作業工程がよくわかりますので、その過程をご覧ください。
2022年11月16日(水)
高砂熱学工業100周年のちょうど前年、学研ひみつシリーズ制作の実施決定
2023年1月11日(水)
高砂熱学工業との初打ち合わせ
1月中旬 Gakken担当者と共に初顔合わせ
3月 みらい平の高砂熱学工業イノベーションセンター取材訪問
4月 キャラクター、シナリオ確定
6月 ネーム初校を送付、何度か修正等のやり取りを実施
7月中旬 ネーム・台割が確定、線画、着彩作業開始
10月中旬 印刷入稿、色校正確認
10月 校了
11月13日 高砂熱学工業様に1,000部納品
11月16日 創立100周年記念日
12月6日 全国の小学校及び図書館に配布予定
高砂熱学工業様の納品後、コメントをいただきました。
市販するわけではなく、インナーモチベーションアップ施策と未来を担う全国の子供達へのターゲット施策として、公益社団法人日本PTA全国協議会からの推薦図書として全国の小学校の図書館に配布される「空気のひみつ」。
時として勉強を阻害するものとして扱われる「マンガ」が小学校の図書館に寄贈される、まさに夢のような仕組みを通じて環境クリエイター・高砂熱学工業の100周年の想いを届けることができたこと。素晴らしい機会に巡り合った奇跡に感謝します。
次回のプロデュースもお楽しみに。