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第十二回 役所と寺院のハイブリット施設・プナカゾンでブータン人気分!(廃墟から緑の草が生えています。)

こんにちは。

今回はブータンのプナカという地域にあるプナカゾンをご紹介します。

タイトルに書いた通りなのですが、

ゾン、とは 市役所+寺院 の総合施設のようなところ。

ブータン人にとって大切な場所です。

主要地域にはこのゾンがあり、例えばパロにあればパロゾンと呼ばれます。


今回紹介するプナカゾンは、環境も相まって特別なゾンの一つです。

昔はプナカが首都だったそうです。



プナカゾンはなんと川に挟まれているのです。

少し離れた草むらからパチリ。

片方を母川、父川と呼ぶそうです。


ゾンは近くで見ると迫力満点。立派です。

ゾンに行く時は正装です。

私は観光客なので、私服でいいかなと思っていたのですが、結局キラを着て行きました。

主人は靴を忘れてしまい足元がサンダルだったのですが、「これはまずい。何より自分が心地悪い。」ということで入り口でサンダルを脱ぎました。

靴下をまっ黒けにしながら、ゾンの中を歩いていました。

それくらい大切な場所なのです。(靴忘れるなよ)

橋を渡ってゾンへ。

入り口です。 う~ん目の前にすると更に大きい!

私は海外へ行くと地元に同化したい欲が強く、この日もキラを着たからには周りにはブータン人に見えている自信がありました。

「私、どっからどう見てもブータン人でしょ」と。

しかし入り口のおじさんに「観光ですか?」と聞かれてしまい、あっさり撃沈。観光感がにじんでいたか。


中央には広場、それを囲むようにオフィスが建っています。オフィスの窓を覗くと、役所の方々が働いています。

出生届などの証明書関係は、自分が産まれた地域から一番近いゾンで発行されるみたいです。

一番近いと言っても、人によっては車で数時間ですが。


装飾が細かくて、見入ってしまいます。

白い壁が眩しい!

丁寧に管理されているんだなと感じます。

一番奥には寺院が。

中は外観よりさらに壮大で厳かな雰囲気でした。圧倒されます。

写真はNGでした。

タイから来た観光客の方々が沢山いて、皆さん熱心にお祈りされていました。

帰り際お坊さんとすれ違いました。

プナカゾンは静かで厳かな雰囲気でした。

ブータンの人たちがこの場所を大切にしているんだという雰囲気がじわじわと感じられます。

私なんかが踏み入れていいのか、終始「なんか、すみません・・・」モードでした。


***


プナカゾンを見た後、

ブータンで有名なラブストーリーの舞台となった家があるので見てきました。

もう誰も住んでいません。


ブータンのお家は古くなるとこんな感じになるんですね。

ちょっとこわい?

若干、観光地化しており、着くや否や「ほれほれ来たぞ!」と近所の子供たちの注目を浴びてしまいました。

おそらく話好きのガイドさんなんかが観光客を連れてちょっと寄るんでしょうね。それこそプナカゾン見学の後に。


時々こういうお家を見かけるのですが、土壁なのか

お花や草が生えていて、天空の城ラピュタを彷彿とさせるビジュアルなのです。

こちら。

家の周りが雑草だらけになるのだったら日本でもよく見ますが、

家から草が生えているのをみてワクワクするのはなぜでしょう。

こうやって家も自然に返るのでしょうか。

日本のコンクリートや鉄筋で出来た建物と違い、廃墟になっても自然に溶け込んでいます。



山道を車でぐんぐん進んでいくので、写真を撮りたくてもなかなか撮れないんです。

主人からすれば「なんでこんなものが撮りたいのかワカラナイ!」だそうです(笑)

やっと発見し、車を近くまで寄せてもらい、やっと撮れた廃墟でした。




今回はプナカエリアと、廃墟となったお家を紹介しました。


次回はインドと隣り合う街 *フィンツェリンを!

(*プンツォリンと呼ぶ人もいます)

ちょっと南国風で、他の街とは雰囲気がまた違うんです。


では。

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