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ハスキー「タイミングを逃しているので・・・」


はじめに

この記事では、遊戯王マスターデュエルにおける「タイミングを逃しているので、ドラゴンメイド・ハスキーの効果を発動できません。」について解説します。

忙しい人向け

ハスキーは、チェーン2以降で戻すとタイミングを逃す。
他にもあるけどほぼ起きないからヨシ!

ハスキーの効果確認

②:このカード以外の自分フィールドの表側表示のドラゴン族モンスターが自分の手札に戻った時、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。

俗に言う、「時の任意効果」というやつです。
当然ですが、相手の場に対象に取れるモンスターがいないと発動できません。また、実はドラゴンメイド以外のドラゴンでも発動できたりするのですが、今回の話とはあまり関係ないので割愛します。

時の任意効果はルール上、不利

そもそも、モンスターの効果はテキストの書き方によって以下の4つに分けられ、タイミングを逃すのは「時の任意効果」だけです。

  • 「~~時、~~できる。」(時の任意効果)
    →タイミングを逃すことがある

  • 「~~時、~~する。」(時の強制効果)
    →強制的に発動する

  • 「~~場合、~~できる。」(場合の任意効果)
    →タイミングを逃すことなく発動するかどうか選べる

  • 「~~場合、~~する。」(場合の強制効果)
    →強制的に発動する

「時の任意効果」はルール上タイミングを逃して発動できない場合があるため、相手とのチェーンをめぐる駆け引きで最も不利と言えます。「場合の任意効果」はタイミングを逃すことなく発動でき、「強制効果」と違って発動しない選択もできるため、最も有利です。

タイミングを逃すタイミングは?

「タイミングを逃す」は、発動条件を満たす動作(ハスキーの場合は手札に戻す)と、効果を発動できるタイミングの間に、何らかの処理が行われた場合に起こります。具体的には以下の3つが考えられます。

  • チェーン2以降の効果処理で発動条件を満たした場合
    (チェーン1の効果処理が行われる)

  • カードの効果処理中に発動条件を満たした後、「その後」の処理が行われた場合
    (「その後」の処理が行われる)

  • 発動コストや特殊召喚等の素材として発動条件を満たした場合
    (その特殊召喚等が行われる)

ハスキーの場合は1つ目の状況である場合がほとんどです。

具体的な処理の例

例1:何らかの効果にチェーンして、お片付けを発動した

  1. チェーン1の発動宣言:何らかの効果

  2. チェーン2の発動宣言:お片付け
    ~発動宣言が終わり、効果の処理に入る~

  3. チェーン2の効果処理:手札に戻す
    (ここで、ハスキーの発動条件を満たしたタイミングだが、まだチェーンの処理が終わっていない)

  4. チェーン1の効果処理:何らかの効果処理
    ~効果の処理が終了したので、次のチェーンを組むことができる~

発動条件を満たした後、チェーン1の効果処理が行われたため、タイミングを逃します。

例2-1:青き眼の幻出で、手札に戻した後に特殊召喚の処理を行った

(青き眼の幻出は、自分のモンスターを手札に戻した後、戻したモンスターによって青眼の白龍などを特殊召喚できる永続魔法)

  1. チェーン1の発動宣言:自分のドラゴンを対象に②の効果を発動
    ~発動宣言が終わり、効果の処理に入る~

  2. チェーン1の効果処理:対象のモンスターを手札に戻す
    (ここで、ハスキーの発動条件を満たしたタイミングだが、まだ効果の処理が終わっていない)
    「その後」の効果処理:手札のモンスターを特殊召喚する
    ~効果の処理が終了したので、次のチェーンを組むことができる~

発動条件を満たした後、「その後」の処理が行われたため、タイミングを逃します。

例2-2:青き眼の幻出で、手札に戻した後に特殊召喚の処理を行わなかった

  1. チェーン1の発動宣言:自分のドラゴンを対象に②の効果を発動
    ~発動宣言が終わり、効果の処理に入る~

  2. チェーン1の効果処理:対象のモンスターを手札に戻し、「その後」の効果処理を破棄
    (ここで、ハスキーの発動条件を満たしたタイミング)
    ~効果の処理が終了したので、次のチェーンを組むことができる~

発動条件を満たしたタイミングなので、ハスキーの効果を発動できます。

例3:BF-精鋭のゼピュロスのコストとしてドラゴンを手札に戻した

  1. チェーン1の発動宣言:ドラゴンを手札に戻してゼピュロスの効果を発動
    (ここで、ハスキーの発動条件を満たしたタイミングだが、まだ処理が終わっていない)
    ~発動宣言が終わり、効果の処理に入る~

  2. チェーン1の効果処理:ゼピュロスを特殊召喚し、ダメージを受ける
    ~効果の処理が終了したので、次のチェーンを組むことができる~

発動条件を満たした後、効果処理が行われたため、タイミングを逃します。

おわりに

今回は、ハスキーの②の効果の「タイミングを逃す」についてでした。
上記の例1~3は、筆者がMDで実際に起こることを確認しました。知識でそうなると分かっていても実際にメッセージが出るとちょっとした感動がありました。青眼やドラグニティなど、割と近いところにあるのも新発見でした。
また、ドラゴンを手札に戻すことでチェーンに乗らない特殊召喚をするモンスターは見当たりませんでした。ご存じの方はぜひお知らせください。

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