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実践リテールDX研究会の発足にあたり
昨年から、
・なぜ小売業界のDXはこうもすすまないのか?
・ボトルネックはなにか?
・進んでいる会社とそうじゃない会社の差はなにか?
・それは変えられない要素なのか?変えられる要素はあるのか?
についていろいろと考えながら、たくさんの小売企業およびメーカー企業の方とお話しする機会に恵まれました。
・トップの意思決定
・ITに対する社内の理解
・投資とリターンの考え方
・社内のIT人材
・社外にいるDXに取り組む仲間たちとのつながり
など、たくさんの要因はそれぞれについて語り尽くせないほどあるのですが、上の4つは担当者レベルではどうも簡単に変えるというには難しそうです。
でも、このうちの「社外の仲間」についてはなんとかなりそうだぞ?ということで、昨年から、どうしたらもっとみんなも社外の仲間が増えるんだろうか、について考えていました。
そして今回、ご縁があり、ダイヤモンド・リテイルメディア様、シノプス様と弊社の3社で、リテールDXに関する仲間集めができる場所として、「実践リテールDX研究会」を発足しました。
来月、4/1からはじまります。
主催のダイヤモンド・リテイルメディア社に加えて、シノプス社とD&Sが運営事務局という立場で運営に参加させて頂くかたちで、小売業界のDXに貢献していきたいと考えています。
※お問い合わせはプレスリリース内に記載の各社の宛先にご連絡ください。
(個人的には、とても大好きな雑誌である「ダイヤモンドチェーンストア」の出版社であるダイヤモンド・リテイルメディア社とこの取組がご一緒できて、わくわくがとまりませんが、それはさておき。)
この研究会では、小売企業さまと、メーカー企業さまのDX実務担当者を繋ぐことで、双方の取り組みを加速させることを目的にしています。
そのために必要なのは相手が何をやろうとしているのか、の理解です。実はいろんなところでDX、DXと言われているのですが、相手が何をやろうとしているのかについて、共有する場所ってあまり多くはないんですよね。たくさんの方とのお話のなかで、その場所が求められていることに気付きました。
たとえば、メーカー企業さまと小売企業さまの窓口って基本的にはDX部隊ではありません。
メーカー企業さまは営業担当が窓口として、小売企業さまの商品部の担当の方、または卸の担当営業の方と日々商談が行われています。でも、DXの話ではなくて、基本的には商品そのものについての商談が中心。
じゃぁ小売企業側のDXの部隊はどこにあるのか。
大きく2つあって、情報システム系の部門と、営業企画系の部門です。
実はここはいずれもメーカー様との窓口があまり接点がないのです。食品卸も同様です。そして、メーカー企業側のDX系部門も、実はあまり営業側になかったりします。本社系、宣伝・マーケティング組織にこれまではデジタルマーケティング系の部門が多く、リテールDXという文脈では、構造的に近くならない、という課題がありました。最近だと、メーカーさまの動きをみていると、そこが課題になっていたので、やはり小売企業さまの支援をしていくので営業組織の中にDX部門をつくる、という動きが増えつつあるのではないかな、と思います。
でもこれも、小売企業のDX部門の方たちと、そして、メーカー企業のDX部門の方たちが出会う場所があって、お互いのやりたいことの共有や、やっていることの共有する場所があれば、それはとても素敵な出会いの場所になるのではないでしょうか。
だから、その場所を作ることで、もっとみんなのお役にたてるんじゃないか、と思っています。
なにをしたらいいのかわからない、という企業さまには、相手がやりたいと思っていることを知ることで、取り組みのヒントになるのではないかなと。
やりたいことが決まっている企業さまには、そのやりたいことを発表してもらって、その企画に賛同してくれる企業さまを、集めやすくなるのではないかなと。
そして、やりたいことがきまっているし、賛同してくれる企業さまがいるけれども、方法論がわからない企業さまには、その方法論を提供してくれる仲間があつまる場所になれるのではないかな、と。
DXの推進には、仲間が必要です。
それは、社内にも、そして、社外にも。
目指す世界を一緒に共有できる仲間がいることで、もっともっと、みんなが実現したい世界が、ぐっと近づくんじゃないかな、と思っています。
そして、この研究会は、たぶんこれまでの研究会とは少し違ったスタイルになるんじゃないかなと思います。
ありがたいことに、すでにたくさんの小売企業さまとメーカー企業さまにご賛同いただいています。
これからのDXの推進において、重要なのは打席にたった回数です。
いかに数多くの挑戦をして、失敗したならそれを軌道修正するか。
そしてそれを高速に。
もちろんどうせふるならいい感じになるにこしたことはないのですが、やったことがないものについては、精度をあげようとしても、その適正値がわからない。なのであれば、実は、どんどんやったほうが前に進みます。やっていくうちに、うまくいく感覚が身についていく。
逆に、「勉強」ばっかりやってもまえに進まないのがDXとも言えます。
なので、この研究会は、いわゆる「勉強の会」ではなくて、自分たちがどんどん挑戦できるような場所としての存在でありたいなと考えています。そのために、一緒に取り組みができる、小売企業さまと、メーカー企業さまの、まさにDXの実務担当の方達が集まる場所にしていきたいなと。
挑戦した人達だけが、どんどんまえに進んでいく。
そのための仲間がすぐに見つかる場所。
願わくば、この場所からたくさんの成功事例がうまれるようにしたいなと。
新しい取組をするにあたって、失敗もあるとおもうのですが、それを笑い飛ばせるくらいの成功事例を、たくさんの人達と作っていきたいと考えています。ぜひみなさまのお力を、遠慮なくお借りしつつ、みんなで一緒になってこの会を盛り上げていきたいなと考えています。
D&Sソリューションズ株式会社
取締役COO 情報卸事業部長 望月洋志