伝わる伝え方 〜上手く喋ろうとしなくていい〜
前回のnoteで、熱量を同じくする話をまとめてみた。
とは言え、熱量の違いはどうしても生まれてしまうものである。
例えば、クレーム対応でこちらの考えを伝えるとき。
会社に言いに来ている時点で、相手方はもうヒートアップ。でもこちらの冷静に対応しないといけない。
ここで、熱量を同じくすると言っても、なかなかこの熱量の違いを埋め合わせることは至難の業。
今日は、熱量の違いが埋められそうにないときに何ができるかを考えてみたい。
結論、「上手に喋ろうとすると伝わらない。相手に伝えようとしたら伝わる」ということである。
え!?そのまんまじゃないか。
そうなんです。答えはいつでもシンプル。
人、特に大人はどうしても「what(何を)伝えるか」よりも「how(どのように)伝えるか」に目が行きがちである。
howに目が行きがちということは、「伝え方の工夫」でどうにかしようとしてしまうということだと思う。
それよりもwhatをよく考えて、何を伝えるかを吟味することのほうがより重要である。
「工夫する=上手く喋ろうとする」とするならば、工夫よりも上手くというよりも「何を相手に伝えるのか、伝えようとしているのか」に注力したほうがきっと相手に伝わると私は考える。
上のクレーム対応であれば、「間違ってしまったところは何なのか、あればきっぱり謝罪する」「こちらの規定、規約、約束事は何か、それを丁寧に説明する」
これを相手に伝えようとすることが大事になってくると思う。
もちろん、こちらは伝えたいこと(伝えるべきこと)を言うだけでいいわけではない。こちらには問題ない!というマインドではきっと相手の気持ちを逆撫ですることになるだろう。
ここで前に書いた〜相手の頭の中を覗く〜が大切になってくる。
繰り返しになるが、大事なことなのでもう一度記す。
「上手に喋ろうとすると伝わらない。相手に伝えようとしたら伝わる」
熟練してくればテクニックも生かされるが、私のようなコミュ障は、伝えようとするくらいがちょうど良いように思う。
最近、「上手く〜をしている」という言葉に引っかかりを感じている。
上手く苦難を乗り切った
上手く集客できた
上手く受験勉強できた
「上手く」という言葉に「効率良く」と意味も含まれていると思う。
世の中のトレンドとして「効率良く」は意識している人も多いように思う。
ボイシーで、はあちゅうさんが
「つまらないことを省くとつまらない人生になる」
と話していた。
無駄なことにも価値を見出していきたいなと思うこの頃。
最後は余談でした〜。