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#読書感想 #潜在意識と顕在意識
最近、読書に勤しむ時間が取れなかった。思い返してみると、よく寝ているからである。
読書するには、子どももパートナーもいない状態、つまり1人の時間が必要である。
1人の時間というのは、子どもたちが寝静まった21:00以降か、子どもたちが起き始める前の6:00より早くか、にしか取れないことが多い。
最近、21:15くらいには寝ていて、起きるのも6:00以降だ。
要するに子どもも同じ生活リズムということだ。
わたしは、子どもと同じくらい睡眠を必要としている。
わたしの体は、子どもと同じである。笑
まぁ体が欲している睡眠欲に逆らっても、体が辛くなるだけだから、欲望のまま生きていこう。
じゃあ今日はどうして読書ができたかというと、仕事が宿直勤務なので、午前中はお休みだったからである。こういう時間、大事ですね。
今日、読んだ書籍は、「脳のバグらせ方」という書籍である。
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キーワードは、「潜在意識」と「顕在意識」である。
感情や行動に関わる脳の部分は、ざっくりと分けると「大脳新皮質」と「大脳辺縁系」の2つに分けられるそうだ。
それぞれの役割は、以下の通り。
大脳新皮質・・・「顕在意識」に対応
大脳辺縁系・・・「潜在意識」に対応
そして、割合は、顕在意識:潜在意識=1:9 もしくは 3:97 と言われている。
つまり、私たちの脳は、「潜在意識」がほとんどで、
行動のほとんどが「潜在意識」(なんとなく)で決めているわけである。
そして、脳は非論理的である。
そりゃそうである。大脳辺縁系(潜在意識)が90%以上占めているわけてあるから。
自分の行動を思い返してみても、確かにと思う場面ばかりである。
例えば、服を購入する際も、ただ単にカッコイイとか自分とフィーリングが合いそうだとかそんな感じで買っている。自分の服が黒ばかりだから黒を買おう、いやいや黒が多いから今度は違う色を買おう、と自分の洋服事情を鑑みることはあまりない。考慮するのは、自分の懐事情ぐらいだ。笑
そういう自分がいることをよく知っておくことが「自分を知る」上で重要になりそうだ。
しかし、引っかかった点がある。
この書籍で触れられているのは、潜在意識をどうコントロールするか、しまいには相手の潜在意識をコントロールするかというテクニックの話に終始している点である。
もちろん、書籍が売れるようにするためにノウハウ本になるようにしたという点があると思う。でも、読んでいて若干
「そういうことじゃないよな」
と思う点も出てきている。
相手に抱かせたいイメージや取らせたい行動に向かうようなワードを散りばめるということがHOW TOで書かれている。
「創立記念日でさー」
「正直に告白すると、今日俺1000円しかないんだよね」
この「記念日」「告白」という言葉から、「デート」を連想させて、脳をハッキングするということだそうだ。
私からしたら、「気持ちわる」と思ってしまう。
見え見えのテクニックに向かっている人ほど、愚かに見えてしまうのは何でだろう。
今日は、若干ネガティブな読書感想になってしまったが、脳のつくりはそういうことだということは頭に留めておきたい。
行動経済学も通づるところである。
相手をコントロールするための学問ではなく、どうしてこのような行動になってしまったのだろうと振り返ったときに活かせる学問であるべきだ。
また、この学問を使って、自分をコントロールしようとしてきたとき、自分が騙そうとしてきたとき、そのときの防衛策として知っておく知見でもあるように思う。
安直にテクニックに流されないで、相手のことを知ろうとする姿勢が相手に心を開いてもらうことに繋がると信じている。