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悪魔や幽霊は未来からきたナノマシンだ

幽霊と悪魔 

幽霊や悪魔は地域や文化によって受け止め方が違う。だから厳密に区別することができない。

そのため、便宜的に幽霊や悪魔の行為で二つに分類してみた。

つまり、幽霊や悪魔の行為が心理的に影響を与えるか、物理的に影響を与えるかだ。

そして、幽霊や悪魔を未来からきた離散集合するナノマシンと考えると、オカルト現象の説明がつく。

物理的に影響を与えるときは人間の体外で活動しているとき、心理的影響を与えるときは人間の体中で活動しているときだ。

心霊現象を起こしているのは何か

幽霊や悪魔がいるのか?前提としては、心霊現象が存在しないという立場だとオカルトをネタにしているボクとしては身もふたもない。だから、存在するものとして考えてみたい。それでは、幽霊の定義って何だろう。お化けとは違うのか。

その中でも、「幽霊」「妖怪」「怪物」などと大きく分けて呼ばれています。この違いは何なのでしょう?
まず「幽霊」ですが、成仏できない死者が姿を現したもの、死者の霊魂が現れたもの、と定義されます。「幽霊」というのは必ず「かつて生きていた生物」を指すのです。動物霊、地縛霊、守護霊、など様々な言葉が使われますが、基本的に「幽霊」のくくりに入ります。
対して「妖怪」とは、本来の寿命より長く生きた・もしくは長く使われたことで霊魂が宿り、変化したものを指します。こちらは必ずしも死んだものが前提ではないのが特徴です。物や動物が変化したパターンが多く、例としては唐傘お化け、提灯お化け、化け猫などがあります。物に霊魂が宿った場合は「付喪神」と呼ばれることもあるそうです。
最後に「怪物」ですが、人や生き物だったものが異質な事柄(化学物質や邪悪な儀式など)により、大きく姿を変えてしまう場合を言います。また、現代では説明のつかない生き物、得体の知れない不気味な生き物に対して使われる場合もあるそうです。例として、ゴジラやゾンビなどがこの中に入ります。

幽霊がお化けに対する一カテゴリーなら、悪魔とは何だろう。幽霊と悪魔の区別が今一つわからない。もしかしたら、宗教的な区別に過ぎなくて、根っこは同じものなんだろうか。

われわれが普通、悪魔という場合、西洋のデビルdevilをさすことが多いが、日本語の「悪魔」および「魔」という語は本来仏教語で、修道の障害をなす悪霊(あくりょう)、善事に災いをもたらす悪神であるサンスクリット語マーラMāraに由来するとされる。それは瞑想(めいそう)中の僧を妨害し、騒音をたてたり、しばしば野生の鳥や獣に変装して、人々を脅かす。こうした悪魔・悪霊信仰は仏教の本質的要素とはいえないが、仏教の興隆時、古代インドではかなり広く普及していたと思われ、初期仏典にも登場している。

幽霊と悪魔の区別する方法がないなら、行為で区別するしかない。
一つは、物体を動かすことができる存在、つまりポルターガイストなどの物理的な行為を起こすことができる存在かという区別。

物体の移動としては、主として建物内部に設置された家具や、家具内に収納された日用雑貨などが挙げられる。発生する状況は一貫性が無く、住人が就寝中に移動し、起床後いつのまにか移動しているのを確認されるものもあれば、住民が起きている時に移動し、移動している状況を直接目撃されるものもある。動き方にも一貫性は無く、激しく飛ぶこともあれば、ゆっくりと移動することもある。
「誰もいないのに音が鳴り響く」といったラップ現象も、この現象の一つとして分類する研究者もいる。

もう一つは、人の体調を崩したり、別の人格が現れたりする心理的な影響を与える存在かという区別だ。

「憑依と除霊いわゆる宗教医療は世界中で太古から見られますが、身体に起こる事象には現代科学でも解明しきれないことが数多くあり、文化人類学では今も議論の絶えないテーマの一つです」。そう語るアンドレア・ デ・ アントーニはこれまで日本各地にある魔界や死の世界につながるとされる場所を訪れ、人間と人ならざる者(非人間的アクター)との間の関係やそれにまつわる言説が、どのように現実のものとして認識・体験されるのかを研究してきた。現在は日本からイタリア、オーストリアにまでフィールドを広げ、後期資本主義社会における憑依と除霊について各地の事例を比較研究している。
デ・ アントーニの研究の特徴は、憑依された当事者に焦点を当てるところにある。医学的治療の効果がないにもかかわらず、除霊という宗教的治療で治癒した患者に着目し、その治療過程を参与観察するとともに当人へのインタビューを実施。「『当事者にとって何が起きているか』を捉えることで、西洋医学が制度化された後期資本主義社会においていかに宗教医療は存在感を維持し、効果を及ぼすのかを明らかにしたい」と狙いを語る。

幽霊や悪魔の正体

ボクは前の記事で、極小の物体ならタイムトラベルできると書いた。そこから、幽霊や悪魔の正体がベイマックスに登場するマイクロボットのような物じゃないかと考えた。

入学するためには、大学の研究発表会でタダシの恩師でありロボット工学の第一人者であるキャラハン教授をうならせる独創的な発表をしなければならない。タダシや大学の仲間たちの協力の下、ヒロは発明品を完成させ、発表会でプレゼンテーションを行なう。ヒロの発明したマイクロボットは指先ほどのサイズしかないが、互いに引き寄せあって集合体を形成する特性を持ち、操作者の頭部に装着した神経トランスミッターでコントロールすることで、その集合体を瞬時に思うままの形状に変化させることができるという画期的な発明品だった。発表は大成功をおさめ、ヒロはキャラハン教授から直々に入学を許可される。しかしその直後、会場で火災事故が発生。タダシは建物に取り残されたキャラハン教授を助けようと炎の中に飛び込み、帰らぬ人となってしまう。ヒロは、兄のタダシだけでなく、尊敬するキャラハン教授、マイクロボットを一度に失う。

オリンピック開会式の一番の話題は1824台のドローンだったけど、まるで一つの物体のように行動していた。このように複数の物体が一つの物のように行動することを離散集合と呼ぶ。

7月23日にオリンピックスタジアムで行われた開会式は、祝賀ムードと落ち着いた雰囲気が同居する大規模なものとなった。注目は、1824台のドローンが、東京オリンピックの市松模様エンブレムから地球儀の形に変化し夜に入るように闇に消える。

このシステムは、ナノマシンの分野でも登場してきている。複数の物体が集合して大きな一つの物体として振る舞う。大量に存在するナノマシンが、一つの有機体のように振る舞って騒ぎを起こすことは十分に可能だろう。

自律分散システムというのは「分散しているエージェント(部分)がほかの部分と協調しつつ個々の目的を達成すると同時に、全体の目的をも達成する集合体」とされている。ビットコインも同じような原理で考えられたが、ドローンやロボットといった工学分野でもかなり以前から研究対象になってきた。
 分散しているエージェントがプロセス(タスク)である場合、パソコンOSのマルチタスクのように振る舞って目的を達成する。ロボットの場合、個々の自律型ロボット自体がエージェントであれば、どのように協調作業を行わせるかが難しくなるだろう。ちなみに、ロボットの定義は「知能制御系・センサー系・駆動系」の三つを備えたマシンのことだ。

この技術に関して興味深い論文が英国の科学雑誌『nature』の「Communication」に出た(※1)。ベルギーのベネルクス大学らの研究者は、自律的な感覚運動制御を持った小型ロボットの集合体を実証した、と言う。

オカルト的に考えて、未来からナノマシンがたくさんやってきて、一つのロボットとして騒動を起こしたのなら、過去で起きたポルターガイストといった不思議な出来事も説明がつくんじゃないか。

根岸鎮衛が評定所の留役だった頃の部下に四谷に住む大竹栄蔵という者がいましたが、彼が子供の頃に体験した話です。その親の代に、江戸の池尻村(世田谷区池尻)出身のある若い女を下働きとして雇った直後、怪異現象が起こったと言います。
家人が寝静まった時刻、突然に天井に大きな石が落ちて来たような音がして、家中の者がびっくりして飛び起きると、さらに部屋にあった行灯が宙を舞ったのだそうです。その夜はそれで終わりましたが、翌日からは怪異現象がエスカレートし、茶碗や皿が空中を飛び交い、天井ではガタガタ、ドンドンと大きな音が鳴ります。
またある日、使用人が庭で精米をするために石臼で米つきをして、ある程度ついた頃に一服していると、その重たい石臼が庭から座敷に移動していたりします。
大竹栄蔵の父親が下男に命じて怪異現象の元凶と思える天井裏を調べさせますが、そこには何者かが侵入したような形跡もなく、下男が天井裏から下りて来ると気づかないうちにその顔は煤で真っ黒になっていました。

それなら、憑依現象とかはどう考えればいいだろう。世界中で幽霊や悪魔に取り憑かれた人間は、どれも奇妙な行動を取るようだ。

人の生霊・死霊,動物霊などが人間の体内に入ることによって,その人が精神的,肉体的に影響を受ける現象をいう。その底には,霊は肉体から自由に出入りできるとする信仰がある。また人に乗移った霊を憑物 (つきもの) という。このような憑霊信仰は,シャーマンや霊媒の憑依のような統制的なものと,憑かれた霊によって人が病気や異常な精神状態を起すような非統制的なものに分れる。前者が正常な望ましい憑霊であるのに対して,後者は概して異常な病的現象とされ,治療されるべき対象となる。また憑霊には,一時的に他の霊が乗移るという「憑き」の現象と,遺伝的,伝染的に家系に伝わるという「持ち」の現象とがある。日本では「持ち」の家はきつね持ち,犬神筋などと呼ばれ,他から縁組を嫌われ,差別も受けることになるので,憑物筋俗信の根強い地方では,社会的葛藤を呼起すことが多かった (→犬神 , 狐憑 ) 。乗移るとされる動物霊は,たぬき,きつね,へび,ねこ,さる,いぬ,河童などがあげられる。憑物は祈祷師などが落してくれると信じられており,憑かれた者はうわごとを言ったり,奇妙な行動をとるなどの異常を起すが,また身体的病気でも憑物のせいにされることがある。憑依現象は世界中に広くみられ,インドネシアではとらやわにに憑かれるとされる。

考えられることは、ナノマシンが体内に入って悪さを起こすことだ。人にも寄生するトキソプラズマは、宿主に精神的な異常を起こすようだ。

トキソプラズマは寄生虫(原虫)の一種で、人間をはじめ哺乳類や鳥類などに寄生するが、オスとメスの成虫になって卵(オーシスト)を産む「有性生殖」が行える終宿主はネコ科の動物のみ。肉の生食や飼い猫の糞(ふん)便との接触などから経口感染し、日本人の保菌率は10%程度だという。多くの場合、自覚症状のない不顕性感染だが、実際は免疫の力が及びにくい筋肉や脳でシストと呼ばれる丈夫な袋を作って休眠状態になり、無性生殖によってゆっくりと増殖する慢性感染に移行する(関連記事)。
 この慢性感染期に、人間では総合失調症や双極性障害にかかりやすくなるという報告や、男性では、集中力散漫、規則破り、危険行為、反社会的行為、女性では異常に社交的、男性関係にふしだらになるなどの報告は少なくない。今年7月には、トキソプラズマに感染した人では自殺や自傷行為のリスクが上がると報告された(関連記事)。また、トキソプラズマに感染したネズミではネコに対する恐怖心が消え、逆にネコの尿のにおいに引き付けられるようになるという。

たとえ、脳に寄生虫などの異物が入らなかったとしても、腸内細菌の状態によって異常な行動を起こすことが知られている。ナノマシンが腸内細菌の状態を狂わせることもおかしい話じゃない。
でも、現時点での科学技術では離散集合するナノマシンやロボットは作られていない。

クライアン教授によれば、マウスを使った研究では、腸内細菌が行動にまで影響を与える場合があることがわかっている。例えば、腸内細菌をまったくもたないように繁殖させたマウスは、通常の腸内細菌をもつマウスと比べて非社会的な行動が多くなり、ほかのマウスと過ごす時間が少なくなるという。
同様の影響は、動物の糞を別の個体に移植して腸内細菌を移す「糞便移植」を行ったケースでも見られている。不安傾向の強いマウスに大胆な性格のマウスの糞便微生物を移植したところ、移植されたマウスはより社交的な行動をとるようになったことが確認されたそうだ。さらにクライアン教授は、研究はまだ初期段階だと念押ししたうえで、ヒトの脳画像を用いた研究によれば、動物実験で確認された腸内細菌の効果の一部が、ヒトでも発揮されるかもしれないと述べた。

現代の技術では実現できなくても、未来からきたナノマシンの集合体なら実行可能だろう。極小サイズのナノマシンが大量に未来から送られてきて、過去に影響を与えている。そんなSF小説のようことを考えてみると面白いかもしれない。

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