リモートチームの必須スキル デザインコラボレーションのポイント
こんにちは、デザインインサイトユニットの下岡です。
今回は、mctが運営しているDMN(Design Management Network)で、この夏開催したDMNデザイントレーニングの中から「class1.デザインコラボレーション」について振り返りたいと思います。
DMNデザイントレーニングとはデザイン思考のプロセスを全6回で実践的に学べるコースです。第1回目は、デザイン思考のプロジェクトの前提となるマインドセットやプロジェクト進行のコツを学んでいただきました。
働き方の変化によりコラボレーションによる問題解決が必須に
「デザインコラボレーション」というテーマを設定した背景には仕事の在り方が「部門ごとのルーティンワーク」から「部門横断型や社外パートナーとの協働型のプロジェクトワーク」に変化しており、「コラボレーションによる問題解決」が必須となっていることが挙げられます。
ご参加いただいた皆さまにアンケートを取ると、仕事の約8割が上記のような協働となっているという回答が得られました。「顧客中心」という共通の目標をメンバーで共有し、その目標に向かってメンバーで協力するデザイン思考はさまざまなバックグラウンドを持った人々のコラボレーションを促す際にフィットしている考え方と言えます。
コラボレーションに必要なマインドセットやプロセスをワークショップ形式で体験
今回は、デザインコラボレーションを促すマインドセットをお伝えするレクチャーパート、そしてデザイン思考の「発散」「収束」のプロセスを体験していただくワークショップ形式のパートという2部構成としました。
レクチャーでは、リモートとリアルのハイブリッド時代のコラボレーションのために必要なポイントをお伝えしました。まずは、リモート参加のメンバーがいればプロジェクト設計はリモートを優先する「リモートファースト」という考え方。またプロジェクトごとにチームが形成され終わると解散するようなチームの在り方が変化している今、チーミングに必要な「カルチャーコードの設定」や「心理的安全性」を醸成するというポイントです。
またワークショップではインサイト探索〜アイデア発想〜アイデアを作るという工程をチームに分かれて体験していただきました。考えを視覚化しながら理解・共有する「ビジュアルシンキング」や、「フレームワーク」を使うことで思考の幅や視点の広がりを感じていただけるように工夫しました。参加者の方から「アイデアへの肯定がより良い議論を生み出すことが分かった」「アイデアが肯定される環境で、自由な発想ができた」というコメントがあり、レクチャーでお伝えした「心理的安全性」の重要性を実感いただけており、嬉しく思いました。
参加者の方からの質問が自身の学びにも繋がった
またclass終了後には「プロジェクトへの積極的な参加を促す方法」「問いを立てる方法」「アイデアの収束方法」に関するものなど多くの質問をいただきました。回答を考える中で、普段は当たり前にしていることの理由を明文化したり、他のmctメンバーが実践していることを垣間見ることでき、自身にとっても学びの場となりました。
DMNトレーニングは来年度も実施予定です。ここから1年後、私たちの働く環境はどのようなものになっているのでしょうか?リモートがより一層進んでいる時代、もしくはリアルの良さをより色濃く感じているのかもしれません。いずれにしても「様々なバックグラウンドを持った人々がコラボレーションして仕事を進める」という潮流はこれからも進んでいくと思われます。時代の変化に応じたエッセンスを取り入れながら、内容をブラッシュアップしていきたいと考えています。ぜひ学びの場をご一緒させていただけると嬉しいです。
DMNデザイントレーニング全体のプログラムに関してはこちらのブログをご参照ください。
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