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ツイてる女?

親子関係において、母の正直さは仇となっていました。

母の実母(祖母)は、正直な娘(母)のことを未熟で愚かだと捉えていたのです。

まあ、それだけ祖母が苦労をして来た証でもあるのですが…。

しかし、正直者の母は、結婚生活という点では幸せを掴み、成功をおさめます。

いつも自分の気持ちに正直な母は、抑圧された感がありません。

それ故、生命体として、バリバリに輝いています(笑)。

これ、実は、陰の輝きなのですが…。

この怪しげな輝きに引き寄せられた男性。

私の父。

「なんか、この女性、面白か!」

暗い中にも、滑稽さがある母。

度を超えた正直さが、時として、変な笑いを生み出してしまいます。

大概の人達が、何とか自分を取り繕ってカッコ良く在ろうとするのですが…。

母は、言いました。

「それ、ホンマに自分のためになっとるんか?」

常に、原点回帰の母。

祖母が、美しく見えるであろうモノで覆い隠していた事柄を、全て丸裸にしてしまう残酷さよ…。

「あの婆さん、『子供のために離婚せえへん!』とか言うとるけど、アレ、嘘やで~」

「ホンマはな~、世間体を気にしとるねん!」

「私が働いてお金あげとったのに、それでも離婚せんかったモンな…」

何でもかんでも、直接話法の母。

もし、自分に正直に生きて行こうとするならば、母との生活は有意義なモノになるハズ。

分かりやすい女性であったが故に、最高のパートナーを手に入れた母。

祖母からすると、自分を良く見せる努力もせずに、幸せな結婚生活を手に入れた母は、ただのラッキーガールに過ぎないのかも知れません(笑)。


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