後味の悪い事件
今日は、私が出勤すると、友人が何か言いたげな様子。
ただ事ではないオーラを放ちます。
「花甘露さん、聞いて下さい!」
物凄い勢いで、話し始めました。
聞けば、昨日、退職する友人の後任者に友人が仕事の引き継ぎを行っていたところ、1時間で、後任者が「心が折れました!」 と発言。
その後は、死んだ様な目をして上の空。
さらに悪い事に、コンサルチームのボスが、後任者を怒鳴りつけてしまいました。
「私に挨拶をしないとは、どういう事だ!」
ちなみに、後任者は、実務チームに所属。
コンサルチームのボスは、後任者が皆に自己紹介をした時には不在でした。
その後、彼が出勤して来たのですが、既に引き継ぎが始まっていたことや、彼も自席でミーティングを始めたことから、挨拶の機会を失ってしまっていたのでした。
これに慌てた友人。
「申し訳ございませんでした。」
「私が至らず、ご紹介が遅れてしまいました。」 と、後任者をかばいます。
さすがに、実務チームのボスもフォローに入ります。
「彼(コンサルチームのボス)のことは、気にしなくても良いから!」
この事件が起きたは、早朝出勤をしていた私が帰った後のことでした。
コンサルチームのボスは、いつまでも挨拶をしに来ない新人に何時間も前から怒りを募らせていたそうです。
しかし、新人さんは、彼が誰なのかも知りませんでした。
本当に可哀想です。
友人が言います。
「いい年をした人が、大人げないよね!」
「ボスなら、自分から声をかける位の度量が無いとさぁ~」
新人さんは、「明日来なかったら、ごめんなさい!」 と言い残して帰って行ったそうです。
友人が事の顛末を語り終えた頃、電話が鳴りました。
新人さんからです。
「私の能力では、この仕事は無理です!」
「とりあえず、今日は行きませんから!」
電話に出た友人が、肩を落とします。
「私の退職が、遠退いたかもね!」
この後、実務チームのボスが退職を思い止まる様、説得したそうですが、従業員一同、新人さんはもう来ないと思っています。
何とも、後味の悪い1日でした。