そのささやかな気持は受け取ろうよ!
大型スーパーで、お刺身の試食販売をしているおばちゃんがいました。
父は、滅多に試食品に手を出しません。
父を見たおばちゃん。なんか、目がキラッと光ったかと思ったら、スイッチが入ってしまいました。
急いで、お刺身を準備。試食用のお刺身を切らしていました。
その時、父は既にお魚売り場から遠い所を歩いていました。父は歩くのが速いのです。
「お父~さん~!」と叫びながら、凄い勢いで走り出すおばちゃん。
母と私は、お魚売り場に置いてけぼりです。
目が点になる母(笑)。そのパワーに驚きます。
ようやく、父に追いついたおばちゃん。
「お父さん、お刺身食べて!」嬉しそうに、お刺身を差し出します。
「いや、いいですよ」と丁重にお断りする父。
せっかく何メートルも走って来てくれたのだから、食べてあげればいいのにと思った母と私なのでした(笑)。