家庭内の常識
家に母方のばあちゃんが遊びに来ていました。
その日、父の帰りは遅く、夜の11時を回ってようやく帰宅。
すると、慌ててお布団から飛び出すばあちゃん。
何をするのかと思いきや、いきなりお布団の上に正座し、急いでお化粧をし始めました。
「お父さんに会うのに、お化粧をしないと失礼やろ?」などと言い出すばあちゃんに驚いてしまった私。
「お母さんは、今まで2~3回しかお化粧をした姿を見たことがないでー。」「それになぁ~、お母さんはお父さんが帰ってきても、起きて来うへんで~。ばあちゃんも、ゆっくり寝ときや~!」などと言う私。
それを聞いて、驚くばあちゃん。
「なんという事やねん!」娘が不出来だと、頭を抱えるのでした(笑)。
「へぇ~、それって、不出来なんか?」と質問する私に、更に驚くばあちゃん。とても悲しそうでした・・・。
騒ぎを聞きつけが母が、起きてきました。なんだか、大事です・・・。
「しょうもない事に気を遣っとらんと、早う寝とかんか!」不機嫌です。
「さっさと、疲れる人生辞めなアカンで、お母さん!」
突然、話が大袈裟になってきました・・・(笑)。
父は、この状況に苦笑いです。「お義母さん、気にせんで良かよ!」
大変申し訳なさそうに恐縮するばあちゃん。
妻は、夫の帰宅まで起きておかねばならないと考えるばあちゃん。
一方、自分が起きていることで、父が余計窮屈に感じると考える母。
家庭内の常識は、各家庭それぞれなのでした・・・。