第一印象は続く
私の高校時代の友達。とても、屈託のない明るい性格です。
その日は、体育の授業でサッカーを行っていました。
何故か、彼女は、サッカーボールの上にお尻を置いて座っていました。
何とも、奇妙な光景です。
「ふ~ん・・・、器用な事をするんやね!」などと思った私。
そして、次の瞬間、変ないたずら心が出て来てしまいまいまして・・・(笑)。
「お前の尻に敷かれて、ボールも可哀想やな~!」と言ってみた私。
すると、予想外に大事となってしまいました。
いきなり、両手で頭を押さえながら、首を盛んに左右に振り始めた友達。
「なんやて!」「今、なんて言うた?」
「イメージ、ガラガラやんか!」と叫ぶではありませんか。
さらに、別の同級生までやって来て、言いました。
「上品な顔して、何言うとるん!」
騒ぎを聞きつけた体育の先生。
「信じられない!」といった様な、驚きの表情で私を見つめます。
程なくして、友達は先生に「サッカーボールをお尻で潰した罪」で叱られてしまったのでした。
それから半年後、友達が得意げに私に言いました。
「もう、慣れたで!」
彼女が本来(?)の私の姿を受け入れるのに、随分と長い時間がかかってしまいました(笑)。
第一印象を覆すのは、かなり大変なのでした・・・。