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パンツ騒動

とてもオシャレな、父の上司。

単身赴任をしていたところ、下着ドロボーがやって来て、彼のパンツを盗んで行きました…。

このパンツ、セクシーな七色パンツ。

ドロボーは、女性のパンツだと勘違いしたに違いないのでした(笑)。

職場の皆は、言いました。

「ドロボーも、可愛そうだね!」

下着ドロボーが同情されるなんて、前代未聞(笑)。

ちなみに、下着ドロボーが寄り付かないパンツも存在。

母が、言いました。

「エエやろ~」

「このパンツ、誰も盗んで行かへんで~」

母は、そのパンツを愛用。

そう、かの有名なグンゼのパンツ。

耐久性も抜群。

しかし、物事には限度が…。

母が持っているパンツの中には、20年以上履き続けたものが存在。

さすがに、ズタボロ。

呆れた母の実母(祖母)は、それを捨てるように、母に進言。

そうこうしているうちに…。

ある日、父の運転する車に乗って買い物に出かけた母。

後ろから別の車に衝突されて、腰に痛みが走ります。

早速、念のため、病院でレントゲンを撮ることになるのですが…。

父は、すぐに心配になりました。

「パンツがヤバイかも…」

「お母さんは、今日、どのパンツを履いていると?」

母本人も、ドキッとしました。

「今日のパンツは、どれだったんやろう…?」

事故の報告を受けた祖母までもが、母のパンツに思いを馳せます。

「パンツが…」

幸い、その日、母が履いていたパンツはセーフ(笑)。

皆が、ホッと胸を撫で下ろします。

それにしても、誰もケガの心配をしなかった不思議…。

その日、学校から帰宅した私に、祖母が言いました。

「花甘露ちゃん、ほやから、日頃からパンツはエエの履かなアカンねんで!」

交通事故から皆が得た教訓は、そんな事だったのでした…。


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