困った親切心

友達が、犬を飼っていました。名前は、コロちゃん。

借家暮らしで、犬を飼ったことがなかった私は、興味津々です。

「コロちゃんは、普段どんなご飯を食べてるの?」

「朝ごはんの残りの、味噌汁ご飯やねん!」と友達。

「コロちゃんは、家の中にいるの?」と私。

「家の中になんか、入れたことないわ。犬小屋におるんよ。」と友達。

「コロちゃんは、体を洗ったことがあるの?」と私。

「そんな事、したことないわ。」と友達。

なんだか、恵まれた犬ではないらしい・・・。

ある日、そんなコロちゃんに災難が・・・。

友達のお母さんがコロちゃんのご飯皿を覗いたところ、見慣れないかっぱ巻きが入っていたそうです。

「怪しいエサかもしれない。」急いで、かっぱ巻きを取り除いたお母さん。

幸い、コロちゃんがかっぱ巻きを食べた形跡はなかったようで、お母さんはホッとするのでした。

次の日、隣のおばちゃんがやって来て、お母さんに言いました。

「かっぱ巻きが腐りかけてたから、コロちゃんにあげといたで!」

「コロちゃんも、毎日味噌汁ご飯じゃ可哀想やからね!」

「うちの犬に、何するねん(# ゚Д゚)!」怒り心頭の友達。

全く、的外れな親切心(?)にも困ったものです・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?