宝万頭の思い出
宮城県は、お菓子が美味しい。さすが、城下町です。
観光案内所で、仙台の名店が掲載されたパンフレットを貰いました。
母に「宝万頭」のお店のページを見せて、
「これ、ほうまんどうっていうんかいな?」と尋ねてみたところ、
「ふん」という答えが・・・。なんか、心もとない。
ちゃんと、見てるんかいな・・・。
で、仙台の商店街に出かけて行って「ほうまんどう」を探します(笑)。
道行く人に「ほうまんどう、知ってますか?」と尋ねてみますが、誰も知りません(当然ですが・・・)。
ふらふらと道を歩いていたら、「宝まんぢゅう」という看板のお店を発見。なんかうっすらと引っかかるのですが、そのまま通り過ぎてしまいました。
それからしばらく、宝万頭の事は忘れ去られてしまっていました。
ある日、また思い出したように「ほうまんどう」を探してみることにしました。前回と同じ道を歩いて、ふとひらめきます。やっぱりここだ!
若気の至りです。私の中のまんじゅうは「饅頭」しか頭にありませんでした。
お店に入り、無事おまんじゅうを購入することが出来ました(笑)。
とてもあっさりとした上品な味のおまんじゅうで、いくら食べても飽きません。かわいらしい、ネコまんじゅうが有名でした。
もう一度、母にパンフレットを見せて尋ねてみます。
「これ、なんて読むん?」
母が答えます。「たからまんじゅう」(早く、そう言って欲しかった)
前回の質問の仕方が悪かったのでしょうか?
以前、「マッタケかどざの悲劇」という記事を書きましたが、同じ悲劇が起きてしまいました(笑)。
漢字の読み方を人に尋ねるときは、自分が思った読み方を発音しない方が良さそうです。
ちなみに、宝万頭さんはつい最近、お店を閉じられたそうです。
時節柄、古くから続く地元のお店の閉店が相次いでいます。
かつて暮らしていた街の有名店が閉店した、そんなことを耳にするたびに、とても残念な気持ちになるのです。