高望みの悲劇
昨日、たった3日しか出勤しなかったベテラン新人さんが退職。
それを受けて、ボスが人事担当のおじさんと話し込んでいました。
「採用する人を間違えた…」
その様に、ボスは言うのですが…。
4月入社のベテラン新人さんも、辞めたがっています。
問題は、新人さんにあるのではなく、職場内にあるのです。
チームリーダーとその取り巻き連中が、ベテラン新人さんに、パワハラにならない程度の微妙な嫌がらせをしています。
こんなことでは、優秀な人を採用しても、すぐに逃げられてしまいます…。
まあ、これ、リーダー達の狙い通りなのですが…。
このリーダー、創業時からのメンバーで、20年間、お山の大将をやってきました。
しかも、ボスの親戚と結婚しています。
こうなると、誰もリーダーにモノが言えません。
ボスは、「優秀な人材を獲得して、職場改革!」などと叫んでいますが、古参の従業員達は、そんなこと、ちっとも望んでいません。
ならば、ボス自らが先頭に立って行動しなければならないのですが…。
「従業員の自主性に任せる!」の一点張りで、人を採用した途端、後は、放置。
自分は、パソコンでマージャンゲームに熱中。
これを見た4月入社の新人さんが呆れます。
「あれじゃあ、士気が落ちるわね…」
優秀な新人さんを迎え入れて、職場環境が良くなるどころか、悪くなる一方。
今まで溜まっていたヘドロの様なモノが、一気に噴出した形に…。
ボスが身の丈に合わないものを望んだ悲劇。
どうしても優秀な人達を採用したいなら、別組織を作るべきなのかも知れません…。