ほどほどに生きる
私が幼少期に住んでいた、ある田舎町の人々。
大方の人達が、自分の感情に忠実に生きていました。
すると、どうなるのか?
皆が思った事を、良い意味でも、悪い意味でも、素直に口にするのです。
学校で、勉強が出来ない子がいました。学年最下位でした。
ある男子が、彼女をいじめます。
それを見て、ある先生が言いました。ちなみに、女性です。
「能力ないんじゃけん、放っておけや!」
容赦がありません・・・。
「なんちゅう事やねん!」驚く私。
思いやりが足りないのか、洗練されていないと言うのか・・・。
適当な言葉が、見つかりません。
皆が何を考えているのか分かり易いという意味では、変な気を使わなくても済むのですが、ここまで来ると・・・。
しかし、人間、慣れてくるもので・・・。
次第に、私も打たれ強くなるのでした(笑)。
その後、この町を後にした私。
別の町の学校に転校したのですが、妙に洗練された子供達を目の前にして、何とも物足りない気分になるという贅沢な悩みが・・・。
感情を抑え過ぎてしまっているため、逆にストレスを抱えているフシも見受けられるのでした。
人間、何事もほどほどが大事だと思うのでした。