明るく辛抱?
私の母は、とても不器用(笑)。
上手く子育てができない母を見かねた祖母が、年に何回か娘のお手伝いにやって来ていました。
母も母なりに、たまには母らしいことをしようと頑張ってみるのですが…。
ある日、急に母性スイッチがONになった母。
娘の為にケーキを手作り。
何時間もかけて作ってくれました。
ところが、…。
このケーキを見た祖母が言いました。
「何で、もっと綺麗に作られへんのやろう…」
祖母は、母と違ってめちゃくちゃ器用。
不格好なケーキを渋い顔で見つめる祖母。
そして、いつものパターン。
「なんやてー?」
祖母と母の喧嘩が勃発。
「ケーキなんかなー、食べられたらエエんじゃわ~」と母。
静かになるのを、そっと見守る父と私。
「こういう時は、介入せん方がよか!」と父。
暗い雰囲気が漂う中、1人だけ笑顔でケーキをほおばる父。
「お母さんの作るケーキは、うまかねー」
(あっ、そう…)
訳の分からない(笑)父の振る舞いに、段々と和み始める祖母と母。
「お父さんが、そう言うのなら…」と祖母も諦めモード。
この父の振る舞いのおかげで、母の料理の腕は全く向上せず…。
また、同じことの繰り返し。
我が家にやって来た祖母は、母の手料理を前にして、不満そう。
やがて、祖母は自らが料理を始め、母は左うちわ。
「お母さん(祖母)、昼寝でもしたらどうや?」と母。
残念ながら、祖母は根っからの働き者。
「こんな不味い料理を食べさせるなんて、お父さんに悪いやないか!」と祖母。
全く似ていない親子に首を傾げる私。
それにしても、父は、辛抱強い。
あきれる程に(笑)。
この辛抱強さは、家庭平和の為に、これからも不可欠なのでした(笑)。