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さあね~

父と私。

とても穏やかな性格のハズ(笑)。

2人でいると、いつも平和。

ところが、ここに母という人物が加わると、嵐が吹き荒れることも…。

気性が激しく、自分の思った事を躊躇なく口にする母。

新婚時代の父は、思ったそうです。

「自分は、こんなに感情の起伏が激しかったのか?」

しかし、そこは父。

すぐに、母操縦術を習得。

その逆鱗に触れることなく、母を茶化して事態を収集。

真面目に母と対峙しないという、実に不埒な方法を編み出したのでした(笑)。

ところが、母の実母は超真面目。

母の言った事を正面から受け止め、いつも大喧嘩に発展。

幼い私に、父がそっと囁きました。

「お前も早く、お母さんの上手を行かんと!」

「いつまでも、負けとるんでなか!」

「傾向と対策たい!」

(はあ~?)

年端も行かぬ娘に、難易度の高い課題を与える父なのでした(笑)。

このユルくて掴み所のない父。

(母より、よっぽど怖いのだ!)

怪しい微笑みを浮かべ、万人を癒す父なのでしたが、決して平凡な人生を送れる星の下に生まれた訳ではありません。

逆に言えば、その事が父を父たらしめているのかも知れませんが…。

言葉少なに、思う事多し。

優しくもあり、毒をも秘め、時に真面目で、時にいい加減。

まあ、これ位でないと、母の旦那は務まるまい…。

「お母さんは、お父さんでないとダメたい!」

この父の発言に、大きく頷く母。

「そうよ!」

変なお墨付きを与えて、満足げな母。

祖母(母の実母)が、私に尋ねました。

「アンタんとこの家庭、一体どうなっとるんか?」

「さあ~?」

返答に困る私なのでした(笑)。

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