人材の自転車操業
ゴールデンウィークも後半。
今回、お出かけはせず、家で鋭気を養います。
思ったより、疲れが蓄積していました。
私の職種は、ストレスが溜まりやすい部類に入ります。
しかも、未熟な組織で働いている人がほとんどで、大概の人が、力を付けたら、サッサと条件の良い一般企業へ移るか、独立するかのどちらか。
最悪の場合、メンタルを殺られて、働けなくなる人も…。
私の前任者の男性。
変なお客さんに激しく叱責されて、家から1歩も出られなくなってしまったのだとか…。
病院にも行けず、傷病手当金を貰うこともないまま退職。
従業員教育もほとんどされないので、自分でメンタルケアを行う必要があります。
チームリーダーはいるのですが、彼女、人に気を遣ったり、面倒を見るタイプではありません。
仕事だけして、それで終わり。
本当の意味で、人を育てることのできる人が居ないので、ボスが外部からその様な人材を採用しようとしたのですが、この作戦は今のところ、上手く行っていません。
先月やって来た新人さんも、どうやら人の面倒を見る様なタイプではない様子。
入社してすぐに、「私、ここ、長く続くか分かりません!」と発言。
こうなったら、ボス自ら従業員のケアをしなければならないハズなのですが…。
何故か、外部にばかり目を向けて、ひたすらスーパーマン探しを続けます。
「いない、いない」病になり、焦るボス。
人をまとめる器の有る人の如何に少ないことか…。
まあ、我々専門職はどうしても職人気質になりがちではあるのですが…。
専門知識の獲得と人間力の獲得。
このバランスは、とても大事。
でも、どうしても、手っ取り早い方に重点を置きがちです。
「とりあえず、仕事できれば良いんだろう?」的な。
従業員の数が少ないうちは、それで良かったのかも知れませんが…。
知識だけ身に付けたら、人が去ってしまう職場。
人間には、感情があるのです。
その事に無関心な経営者は、何時まで経っても、従業員の退職と採用を繰り返し、「人手不足だ!」とか言いながら、人材の自転車操業から抜け出せなくなるのでした…。