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日だまりの中で始まった修行

私の父。

何故か、近寄ると眠たくなります(笑)。

まるで、日だまりの中に居る様な気分に…。

母方の祖母が、言いました。

「あんたのお父さんの近くに居ると、じ~んと温か~い気持ちになるな~」

ところが、ある日…。

「あんた、何でお母さんに懐かへんのか?」

そう、尋ねてくる祖母。

祖母は、かつて、生まれたばかりの母を捨ててしまった過去があります。

母曰く、「母親文化の断絶なんじゃわ~!」とのこと…。

過酷な幼少期を過ごした母。

怒りと闘争心が、母の人生を支えていたのです。

時折、「母性らしきものが見えるかな?」的な母でしたが、基本、気性の激しいオッサンキャラ(笑)。

途中から一緒に暮らし始めた祖母も、かなり手を焼いていたそうな…。

私が母に懐かない理由は、祖母自身が1番よく分かっているハズ。

そもそも、父自体が稀有な存在なのです。

到底、普通の母親であっても敵うまい。

いつも父の側に居たがった子供。

それが、私だ。

子供が懐かない我が子を見て、複雑な感情を抱く祖母。

しかし、母本人は、父との暮らしに大変満足しているため、子供が懐かなくても、ちっとも落ち込んでいる様子はありません(笑)。

苦労の甲斐あって、人を見る目は確かな母。

配偶者に恵まれ、人間らしい心を育む修行が始まったのでした(笑)。

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