友達の不思議な魅力
友達に、人寄せ磁石みたいな子がいました。
彼女のオトンは、強烈キャラの社長さんです(前回記事参照)。
私も大概、人に話しかけられやすいのですが、彼女には到底かないません。
彼女と一緒に歩いていると、彼女ばかりに多くの人が声を掛けてきます。
「映画のチケットが余ったから、アンタらで見てきぃ~」等々。
まるで、福子です(笑)。
彼女は、少し「ほ~」としたところがあります。
でも、ここぞという時には、急に目の色を変えてしっかりし始めるのです(笑)。その変わり身の早さに、驚かされます。
ある日、その子が言いました。
「あのなぁ~、うちのオトンの彼女、ウチらより1歳若いねんで!」
「え~!?」驚く私。当時、私たちは15歳でした。
「凄いやろ~♪」 あっけらかんとする彼女。
ここまで潔くされてしまっては、もう、言葉もありません・・・。
「でもなぁ~、オカンに叱られとんねん。」
「『娘らより若い子と付き合うなんて、アンタ、どないしとんねん!』とか言われとったわ!」
どうやら、彼女がいること自体を責めている訳ではないようです。
あるがままを、そのまま受け入れる。
社会的常識とか、こうあるべきとか、世間体とか、そんなものにはあまり関心が無いようでした。
彼女のそんな強さ(?)と言うか、寛容さ(?)と言うか、いい意味での鈍感さ(?)というか、明るさとか・・・、何だかうまく言葉に出来がたい様々な要素が複合的に重なり合って、彼女の不思議な魅力が形成されているようなのでした(笑)。