末っ子のちゃっかり力

私の父。

仕事ができる男として評判なのだそうな…。

そこで、かつて大手企業で重役秘書をしていた母にインタビューを開始。

当時の私は、小学生でした。

｢お母さん、お父さんは仕事ができるんか？｣

すると…。

｢お父さんは、頭が良くて優秀なんよ！｣

｢仕事もよくできるんよ！｣

とのこと。

ちなみに、母が人のことを褒めることは、滅多とありません。

今度は、父本人にインタビュー。

｢お父さん、仕事ができるって、どういうことなんや？｣

すると…。

｢お父さんは、仕事ができるって、どういうことかよく分からんと！｣

｢なんせ、自分より仕事ができる人を見たことがなか！｣

（はぁ～？）

なんとも可愛げのない答えに唖然とする娘。

私は、父が全力疾走している姿を見たことがありません。

いつも、余裕感が漂う父。

しかし、この様な心持ちで居ても、人から嫌われない不思議。

むしろ、愛されキャラだったりします（笑）。

この得たいの知れない軟体動物的な父は、どこか不真面目な所があったりして…。

（なんか、変に手を抜いていないかい？）

さじ加減が絶妙で、上手にサボることを知っている模様。

それ故、メンタルが壊れることもないみたい…。

一見、冴えなさそうなオーラを放っている父ですが、ちゃっかり要所は押さえているので、必要最小限の力でそれなりの結果は出せている様子。

さすが、末っ子は違うのでした（笑）。