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断るからこそ…

私の母。超省エネ生活を送る人です(笑)。

お化粧もしません。

ある日、私に言いました。

「アンタ、1度お化粧なんか始めたらな~、アレ麻薬みたいなモンで、止められへん様になるんやで~」

「ほんでな~、まつ毛、ビューラーで上げても、万有引力の力には、逆らえへんしな~」

何だか、身も蓋も無い発言…(笑)。

最近、友人によって半ば強制的にお化粧デビューをさせられた私。

(別に、止められるで~)

私の場合は、当てはまりません。

ちなみに、同僚によると、「もう、お化粧は止められません!」とのこと。

母に似て、面倒臭がりの私。

お化粧をするのは、転職活動の面接時と私をお化粧デビューさせた友人に会う時だけ。

しかし、母の省エネは、私よりも度を越しています。

かつて、大手企業の受付嬢をしていた母。

ある日、同じ会社で働く男性社員に「映画に行きませんか?」と言われたところ…。

母が放った言葉は、たったの5文字。

「行きません!」

この話を聞いた父。大爆笑。

当時、幼かった私は、この衝撃(?)の意味が分かりませんでした。

母が言いました。

「行くか、行かんか、それだけのことやろ~」

「何が、おかしいねん?」

父が、言いました。

「相手の男は、可哀想たい!」

これに、怪訝な顔をする母。

「答えは、1つやろ~?」

確かに…。

大人になってから、私は思いました。

「もう少し、検証が必要なのだ!」

この話を、私の男友達(私よりも20歳以上年上)に話してみたところ、やはり、相手の男性に同情を示しました。

「僕なら、もう、立ち直れないな…」

別の男性(外国人の友人)にも話してみました。

すると、「外国人でも、そんな断り方しないよ~!」と、絶叫される始末。

どうやら、お断りには、それ相応の技が要る模様。

シンプルイズベストは、常には当てはまらないのでした(笑)。

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