悪ガキの作戦は失敗
中学生の頃、同学年の男子に、大変な悪ガキがいました。
お母さんに自転車を買ってもらったのですが、気に入りません。
「こんな、ダサい自転車、消えちまえ!」
彼は、自転車をどこかへ置いてきました。
「盗まれるも良し。どうにでもなれ!」とにかく、見つからない事が大事。
そして、お母さんに言いました。
「自転車、盗まれたから、新しいの買って!」
「自転車の盗難保険で、お金出るだろう?」
今度は、彼好みの自転車の購入を夢見ていたのですが・・・。
お母さんが、警察に自転車の盗難届を出しました。
数日後、警察官がやって来て、彼が「盗まれた!」と主張する自転車を届けに来てくれました。
「奥さん、良かったですね!」と警察官。
喜ぶお母さんを尻目に、一人不機嫌な彼。
「チェ、警察の野郎、見つけてんじゃねえよ!」
「余計な事、しやがって!」(それが、仕事です!)
こうして、彼の夢は、ついえたのでした(笑)。
悪い事は、出来ないものです・・・。