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新たな犠牲者

ついに、退職をする友人の後任者がやって来て、引き継ぎが始まりました。

友人が、私に言いました。

「本当の仕事量は、お話出来ないよね!」

分厚い書類の束を指差す彼女。

(;゚∇゚)

よく、これだけの仕事量をこなしていました。

彼女の後任者。やがて現実を知ることになるのでしょうが、今はまだ早い!

出勤1日目にして逃げられては、友人の退職が遠退きます。

友人の担当していたお客さんは、従業員数約1万人。気が遠くなりそうです。

後任者は、職種未経験ではないそうですが、かなり厳しいことになりそうです。

このお客さんは、仕事に必要なデータをなかなかくれません。

それどころか、情報提供を依頼すると、文句たらたらで、挙げ句の果ては、やけくそみたいなデータをよこして来ます。

「こんなんで、仕事出来るか~!」

いつも怒り心頭だった友人。

そんな彼女に、ボスが言いました。

「あなたは、仕事が遅くて、勘も悪い!」

(はぁ~?)

これには、他の従業員達も呆れていました。

「オマエ、自分でこのお客さんの仕事をやってみろ!」

様々な従業員達に、友人の悪口を言いまくっていたボス。

後任者の苦労が予測されます。

しかし、友人としても、やっと掴んだ退職のチャンスを逃す訳には行かないのでした。

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