相談する側も心得が必要
私の仕事は、人からの相談を受けることも多く、「相談されたことについて、如何にして分かりやすく説明するか」ということについては、常に意識をしていました。
ところが・・・。
ある日、同業者の先輩が私に言いました。
「あのさ~、せっかく相談に来ているのに、本当の事を言わない人がいるんだよね!」
「それ、ちゃんと言ってくれないからさ~、間違った方向に走って行って、取り返しが付かなくなっちゃったんだよね!」
「見栄とか捨てて、正直になった方がいいと思うんだよね・・・」
私は、相談する側の人達について、鈍感でした。
相談される側は、相手が話したことを基に、解決策を示そうとします。
自分は、相手方が言わないことも感じ取り、話してもらえるように努めていたのか?
また、ある事実を話さないことによって、相談者が被る不利益について、予め、きちんと説明できていたのだろうか?
相談する側が、大した事実ではないと思っていることも、時には重要なことだったりもします。
そして、相談者が話しにくいことでも、話してもらいやすい雰囲気を醸し出すことが出来ていたのか?
相談される側としては、相手方に寄り添い、その人にとって最も的確なアドバイスをすることが求められています。
また、相談する側も、自分にとって本当に必要なアドバイスをもらうためには、ある程度、相談する人に心を開く必要があります。
相談を受ける側だけでなく、相談をする側もそれなりの心得が必要なのだと、強く感じたのでした。
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