
Photo by
2festival
地味に詐欺師的?
4月入社のベテランさん。
ストレスが溜まり始めると、ボソボソと独り言が増えます(笑)。
「アイツ、死ねばいいのに、死ねばいいのに…」
書類とにらめっこしながら、この有り様。
この「アイツ」とは、ご主人のこと。
私が苦笑いをしていると、彼女が言いました。
「じびじび生きられるより、ポックリ逝ってくれるのが1番よね~😈」
などと、不気味に笑っているではありませんか…。
この日、彼女は娘さんの学校の先生から呼び出され、途中で退勤。
「あの子、不登校になって、学校に行かなくなったのよね…」
「先生も、ロクなヤツじゃないしさ!」
「話もしたくないんだけど…」
「それに、何なの?」
「ウチの旦那は?」
「態度だけでかくてさ~」
「邪魔で仕方ないわ!」
( ̄▽ ̄;)~
「昨日は、(主人の)誕生日だったんだけどさ~」
「ケーキ買って、お祝いした訳!」
「子供がいなけりゃ、あんなヤツにケーキなんて買わないってー」
(こりゃ、駄目だわ…)
ちなみに、私の父は、母にこの様な事を言わせることはありません。
一見、呑気そうですが、きちんと要所は押さえるちゃっかり者(笑)。
訳の分からない(?)技を地味に使ってくるものだから、「凄い!」みたいな感じではないのですが…。
しかし、母の実母(祖母)は、気が付いていました。
「アンタのお父さん、凄いで~」
「やっぱり、苦労して来ただけのことはあるわ~」
祖母もやはり、苦労人。
父とは何か通じるものがある様で、2人はとても仲良し。
ここに、気性の激しいギャングな母が加わって、平和が壊れそうになっても、いつの間にか円く収めてしまう父。
しかも、どうやって収めたのか、端から見ていても、謎。
つい、「父は、詐欺師的な才能も持ち合わせているのではないか?」などと、疑ってしまうのでした(笑)。