滅びるドラマ
最近、人手不足気味の職場。
ボスは、次から次に仕事を引き受けてくるのですが、「それを誰にやらせるか」 なんてことは、初めから全く考えていません。
昨年から、本社とは別事務所で働いていた契約社員の男性。
ボスに大量の仕事をふられて、体調不良に…。
青い顔をして、痩せこけた彼を久しぶりに見た同僚が、たいそう、驚いてしまいました。
ボスは、この男性を正社員にしようと口説いていましたが、あっさりお断りされたそうです。
こんなにこき使ったら、そうなるのも当然です…。
彼は、別事務所勤務だった為、ボスがパワハラ男であることを知りません。
それでも、正社員になることを拒否したのですから、余程のことです。
お爺さんアルバイトが、私に尋ねました。
「アンタ、ここで働いて、いくらもらっとるんや?」
その金額をお爺さんに教えてみたところ、びっくりされてしまいました。
「名ばかり正社員ですわ!」 と私。
「ホンマやな!」 とお爺さん。
仕事は沢山やって来るけど、実務チームは、赤字です。
お爺さんが、私にこっそり教えてくれました。
「コンサルのボスな~、あんたんとこの、実務のボスと別れるつもりでおるで~」
「もう、アカンな~」
「次のことは、よく考えとかんとな~」
実務のボスも、コンサルのボスも、元従業員にパワハラやセクハラで訴えられるなど、この組織は滅茶苦茶です。
お爺さんは、この事を知りません。
「ここ、後何年持つんかな~?」 と彼。
お爺さんは、経営者でもあります。
沈み行く船に乗って、ドラマチックな毎日を静かに見守るのも、興味深いのですが…。
そろそろ、脱出しなければならないのでした…(笑)。