我が家の天然記念物
私の父。
知り合いのお医者さんから、「あなた、絶対にうつ病になりませんよ!」と言われ…。
同僚からは、「あなた、怖いもの無いみたい!」等と言われてしまう始末…。
良い意味で、何事にもこだわらない父。
「何?コレクション?」
「どうせ、あの世まで持って行けんのに、お父さんには関係なか!」
超身軽。
毎日を淡々と生きています。
母曰く、「お父さんは、邪魔にならない人やから!」とのこと。
父と話していると、様々な事が身も蓋も無くなってしまう悲劇(笑)。
ある日、人間関係に悩む私に、父は言い放ちました。
「お前が考えている程、人間は大したことなか!」
(あっ、そう…)
物事を単純に考えているのかと思うと、決してそうではありません。
とぼけた顔をして、冷静に人の事を観察している父。
それを相手には悟らせないのですが、ふとした瞬間、ギョッとする様な事を言い出す父。
(ハイ、それ、真実でした…)
ボロ服を身にまとい、不思議な微笑みを浮かべる父ですが、決して人にバカにされたりはしません。
いじめられている人を助けても、自分がいじめられることはありません。
むしろ、いじめている人が、父の前ではバツが悪そうにしています。
「やっぱり、私、悪かったですよね…」
(父の前では、妙に素直ではないか…)
何とも、不可思議なオーラを放つ父。
我が家の天然記念物なのでした(笑)。