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不思議にズレている母

とある田舎に住んでいた頃。

近くに、よそ者ばかり住んでいる集合住宅がありました。

ちなみに、我々家族も、よそ者住宅に住んでいました。

ある夏の暑い日、母が、近くのよそ者住宅に目をやると…。

主婦が、ベランダでお布団を干していました。

なんと、パンツ1丁だったそうな…。

父が帰宅すると、母が、その事を報告。

「お父さ~ん、向かいのアパートの奥さん、パンツ1丁でベランダに出とるねんでー🎵」

何だか、嬉しそう…。

勘の鋭い父は、気が付きました(笑)。

そして…。

「お母さんは、真似したらいかんと!」

しっかり、釘を刺すのでした(笑)。

「(周りは)誰も知らん人ばっかり住んどるんやさかい、エエんちゃうか?」

「あの奥さん、解放感を味わっとるやないか?」

不満そうな母でしたが、父は、首を縦に振りません。

「チチぐらい、みんな、持っとるやん!」

「なんも、珍しくないやん!」

母は、その日も、大きくズレていたのでした(笑)。


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