勉強させてくれるのに…
最近、ボスが職種経験者の採用活動に力を入れ始めたのですが…。
なかなか、お眼鏡に叶う人が応募してくれない模様。
「ダメだ、ダメだ!」
「この人、経歴も書いてないよ~」
なんと、多くの応募者が、書類をきちんと書いておらず、不採用。
後は、経験年数が足りない人達のオンパレード。
同業者の職場を複数渡り歩いて来た私は、どこの職場も、職種経験者不足であることを痛感していました。
(ボス、この採用活動は、難航するよ~)
ボスは、年齢にはこだわっていないのですが、それでも、この有り様。
職種経験者の多くが、既に引退しているか、居心地の良い職場に落ち着いてしまっています。
昨年まで、ボスは、新人教育に力を入れていたのですが、既存の従業員達が悲鳴を上げ始めました。
「新人教育なんかしている場合じゃないよ~」
「通常業務に支障が出ます!」
ボスも、皆の意見を無視することができず、今後、一切、職種未経験者を採用しないという決断をしました。
数日前まで、大阪に出張し、新たな顧客を獲得して来たボス。
またしても、仕事が増えてしまいました…。
従業員は増えないのに、仕事は増え続ける悲劇。
だんだん、焦り始めるボス。
それでも、「絶対、妥協はしないんだ!」と強気です。
現在、在籍している職種経験の浅い従業員達には、外部から教材を購入して、学習を促しているのですが、この作戦も上手く行っていません。
今日も、朝礼で、「皆、勉強するんだ!」と叫ぶボス。
しかし、皮肉なことに、教材を使って学習を始めたのは、私を含め、中途半端に職種経験が有る人達ばかり。
(このありがたみは、苦労人しか分かるまい…)
先輩方は、苦笑い。
ボスも、頭を抱えます。
「君ら、そんなことでは、将来、転職もできないよ…」
こうして、益々、職種経験者の採用に目を向けるハメに…。
悪循環は、続くのでした…。