のさばる有害人物
職場にいる、ある有害従業員。
実務チームの新人には、必ずボスから注意喚起されます。
「○○さんには、気を付けて下さい!」
「性格悪いから…」
そもそも、この様な人物を職場に置いているボスもボスですが…。
ちなみに、彼女は、コンサルタント。
なまじ仕事ができるだけに、解雇される様子もありません…。
今月末に退職する総務の小悪魔女子とは、過去2回も怒鳴り合いの喧嘩をしたそうな。
小悪魔さんの後任としてやって来たアルバイトのお爺さん。コンサルチーム所属。
まだ出勤して来ていなかった有害従業員の椅子を使用していました。
そもそも、事務所が手狭なのもいけないのですが…。
やがて出勤して来たこの有害人物が、狂った様に叫び出しました。
「勝手に私の椅子を使うとは、何事ですか!」
ひたすら謝るお爺さんでしたが、彼女の怒りは、収まりません。
「あなた、ふざけているんですか!」
しばらくお爺さんを罵倒し続けていました。
(なにも、こんなしょうもない事で怒鳴り散らさなくても…。)
職場の雰囲気は、どん底に…。
さらに、有害人物が言いました。
「やっと、変なの(小悪魔さん)が居なくなると思ったら、また変なの(お爺さん)がやって来た!」
「今日は、アイツ、締めといたから!」
(はぁ~!)
ちなみに、お爺さんは、彼女が有害人物である事を知らされていませんでした…。
50歳以上も年上の人物に向かって、偉そうな態度を取る彼女。
でも、皆、見て見ぬフリ。
彼女にすり寄る人物が、「勝手に人の椅子を使うなんて、人として問題ですよねー」 などと言い出す始末。
(全く、大袈裟な…)
さらに、このお爺さんに追い討ちをかける様に、実務チームのボスが、お爺さんを叱責。
彼は、最近仕事が上手く行かず、イライラしていました…。お爺さんは、格好の餌食。
(なんて、理不尽なんだ!)
踏んだり蹴ったりのお爺さん。
でも、「アホが何か言ってるわ!」 的に流している様です。
彼女を注意できるのは、コンサルチームのボスだけ。
今日は、このお爺さんを連れて来たコンサルチームのボスは、不在でした。
過去に、彼は「皆に意地悪するな!」 と注意したそうで、これでも、まだマシになった方だとか…。
しかし、まともな人達が有害人物に気を遣い、神経をすり減らす構図は、何処に行っても同じなのでした…。