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花咲く場所は人それぞれ

職場で仲良くしていただいているベテランの新人さん。

私と同じく、転職活動中。

「家に居るとさ~」

「子供達にずっと『ママー、ママー』って呼ばれ続けるのよ!」

「自分の時間なんて、無いのよね!」

彼女には、高校生と中学生のお子さんがいます。

私は、思いました。

「自分は母を呼び続けたことなんて、ないのだ!」

何しろ、大変近寄りがたいオーラを放つ母。

(母性って、なんぞや?)

物心付かない頃の私。

ある日、母が鍵を持たずにゴミを出しに行った途端、中から鍵をかけて母を閉め出してしまったそうな…。

それにしても、この難関人物を妻にした父。

母に対して、何の遠慮もありません(笑)。

むしろ、仲良く暮らしているのですから不思議。

母の弟(叔父)は、思いました。

「姉は、すぐに離婚されて戻って来る!」

「姉の産んだ子供は、ひねくれた悪ガキになるに違いない!」

しかし、弟の予想は外れます。

叔父は、いつも不思議そうに私を見つめます。

「なんか、おかしい!」

「ワシに悪態のひとつでもついてみろ!」

「何、大人しくしとるんか?」

そう、言いたげ(笑)。

そして、父にも疑いの目を向けます。

「コイツ(父)も、きっと変人に違いない!」

しかし、コレも外れ。

ヘンテコな表情をする弟に、母が送りたい言葉。

「ざまあ、みさらせ!」

「人をバカにしとる場合か!」

上手く結婚生活を送れず、子供達に手を焼いているのは、この弟の方なのです。

母の実母(祖母)は、父に深く感謝。

「自分の息子は娘の婿には、(人間性において)到底敵わない!」

そう、肩を落とす祖母。

実の兄からは、「怠け者!」と罵られていた父でしたが、母の前では、その実力を存分に発揮しているのでした(笑)。


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