それ、移るのか…
今日は、別事務所勤務の契約社員の男性が、退職の挨拶にやって来ました。
彼、ボスが再三説得したにも関わらず、決して正社員になろうとはしませんでした。
これまでも、わが社には何度か働きに来て、時期が来れば去って行くということを繰り返していました。
ある従業員が、彼に尋ねました。
「今度は、何時会えますかね?」
曖昧な笑顔で、その場をしのぐ彼。
いつも長い期間居なかった彼は、今までボスの本性を知りませんでした。
しかし、今回は長い期間(約1年間)働いていたため、全てを悟った様子です。
彼が在職している間、8人もの人が連鎖退職してしまいました…。
今月は、3人が退職。
その内の1人は、4年以上働いていたにも関わらず、ボスから正式に彼女の退職が知らされることはありませんでした。
(なんか、冷たくないか…)
「多分、あの人、明日退職するんだろうな…」的な感覚でいる人も居る模様。
従業員は、たったの20人程なのに…。
この女性には、アシスタントが居ますが、関係はギクシャクしていました。
何だか、人間関係がますます希薄になる職場。
優しくて明るかった人達は皆、去ってしまいました…。
どこかボスに似た人達だけが残ってしまい、どんよりとした空気が流れます。
ついこの前、最終出勤日を迎えたアルバイトのお爺さんが言いました。
「ここにおる人、皆、不幸なんちゃうか?」
このお爺さんを積極的にいじめた有害従業員とボスを見習い、殆どの従業員が彼に冷たい態度を取っていました。
「ホンマに幸せな人が、あんな事せーへんで~!」とお爺さん。
「あんたもこんな所におったら、不幸が移るからサッサと辞めなアカン!」
(そうか、そんなものまで移るのか…)
確かに、心当たりが無いではないのでした…。