適切な言葉を持つ

以前働いていた職場を去ってから、半年以上。

今だに、私の後任者からの質問がやって来ます。

この仕事、ある程度の専門知識が必要です。

時には、物事を立体的に捉えることも必要で、言葉で説明するのが困難な事態に遭遇することもあります。

でも、教える側の私は、説明することを諦めることはありません。

それは、この職場で、前任者から、ある仕事の説明をきちんと受けられずに苦労したからです。

前任者は、この仕事を説明するための適切な言葉を持っていませんでした。

代々この様な感じで引き継ぎが行われてきたため、皆、この仕事を理解するのに半年以上もかかっていました。

感覚で仕事をする!

それが当たり前でした。

(なんか、釈然としないのだ!)

適切な言葉を使って説明すれば、きっとその日のうちに理解できるハズ。

やがてやって来るであろう私の後任者には、絶対に短時間で理解させてみせる!

奇妙な意気込みを胸に、ほぼすべての仕事のやり方を言葉で説明出来る様に努めてきました(笑)。

私自身も、仕事のやり方を言語化したことで、早く仕事が出来る様になったし、間違うこともほとんどなくなりました。

私の後任者、4時間で皆が苦労してきた仕事を理解してくれました。

(やった~!)

こんな私の姿を見た友人が言いました。

「言葉だけじゃなくて、あなたの愛も影響したんだよ!」

何はともあれ、結局、仕事の出来不出来は、言葉による理解の有無と大きな関係があるのだと思うのです。

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