【261日 ~ 裏側を見にいこう ~】
この記事は僕がプロカメラマンになって、大好きなスキマスイッチの二人を撮影するまでの日常を綴ったものです。
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つぶやき文庫♯261
〜裏側を見にいこう〜
昨年の個展で、僕の写真に香り付けをしてくれた大学生の女の子がいる。今度はその彼女の個展を見に、北海道の網走まで行って来た。1泊2日だったから、今はもう東京の自宅でこの文章を書いている。
そんな彼女の個展は、言うまでもなく素敵だった。いいものを見させてもらった。
でも正直にいうと、写真よりも気になっていたことがあって。それは彼女自身が生活する町で、彼女はどんな人たちと関わっているのか。どんな人間関係を築いて、どんな雰囲気で喋っているのか。写真展が主題で表であるなら、僕はその裏側に興味があった。
会場に到着すると、すぐにそれを知ることができた。
・会場となったお店の方
・僕らよりも先に来ていたお客さん
・彼女が通う学校の先生
・スタッフとして会場にいた、同じ学校の同級生たち(この子たちには、ずいぶんとお世話になった)
他にももっとたくさん。
東京の個展では見ることのできなかった、彼女を取り巻く日常。それを知れたことが、僕は本当に嬉しかった。彼女が大切にしているものが沢山あって、何より彼女自身が大切にされているように思えた。
オンラインでは決して覗くことができない、オフラインだから見れるあれこれ。直接会場に足を運ぶと、写真以外で見えるものがたくさんあって、そこにこそ彼女の魅力が詰まっている。
できれば居合わせたかった最後の1日、頑張ってほしい。
自分のやりたいこと、自分が表現したいこと。
ちゃんとやってますか?
それを他人に問いかけながら、僕自身にも問う。
自分自身が感じたこと、それは本音なの?
いいように見られようと少し飾ってない?
見た気になってない?
作品の裏側を想像してほしい。
その人が作品にどれだけの時間を費やしているのか、どれだけ悩み、工夫を重ね、アイデアを形にしてきたのかを。
生み出すことに『苦』の一面がある事を、ちょっとだけでいいから知って欲しい。才能とか、経験とか、あの人だからとか。それだけで解釈を、片付けるような事をして欲しくない。
改めて問う
『自分のやりたいこと、やってますか?』