【291日 ~ 雨の夜は劇場に ~】

この記事は僕が写真家として、好きな写真表現で世界で活躍するまでの話。

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つぶやき文庫♯291
〜雨の夜は劇場に〜

夜勤終わり自宅に帰ってきて眠りについたのが正午まえで、起きたのは夕方くらい。元々は外に出て写真でも撮ろうかと考えていたけど、窓を開ければすでに雨が降っていたから断念。おまけにかなり肌寒かったのもあって、とてもじゃないけどカメラを持ち出す気にはなれなかった。

外が暗くなってきた頃にInstagramを開いたら、友達が映画を観に行ったと呟いていて、だからなのか映画館で作品を観たい気分になってきた。おまけに雨が降っていて、それが映画を観たい気分を加速させていた。最終的にそう思ったのは、友達に「今日は雨だから、なんだか劇場で映画を観たい気分なんだよね」と伝えたら「だったらなおのこと、この映画を見るべき」と、ちょうど観たいと思っていた映画を友達が勧めてくれたから。

そういえば数年前に付き合っていた彼女とは、雨の日になるとDVDを借りてきて、よく一緒に観たことがあった。そんなことを、ふと思い出した。

観たい映画を調べたら、渋谷で遅い時間帯での上映が予定されていて、そこへ行くことに決めた。映画館に足を運ぶときは、そのほとんが新宿で、渋谷で映画鑑賞をするのは今回が初めて。

『ちょっと思い出しただけ』今回観た映画のタイトルがこれで、観終わってみれば、タイトルどおりの内容だった。劇中の演技や演出があまりにもリアルで、不思議なほどに映画としての特別さを感じなかった。さらに過去の自分が経験してきた、恋愛の記憶と重なるシーンがいくつもあってか、自分自身が映画の中にいるような、そんな不思議な感覚にもなった。

冒頭で綴った彼女との思い出。この映画の”ちょっと”というワードは、同じ意味合いで使われているようにも感じた。思い出そのものではなく、思い出した瞬間のことを指している表現なのではないかと思った。

少し重い展開になるかと予感させるような表現もあったけど、終わってみればさっぱりした感覚になったのは、思い出はなく、思い出す行為に重きを置いていたからなのかな。きっとそういう事かな。あるいは結果から遡っていく時系列の順番が、そう感じさせたのかもしれない。

近いうちにもう一回観れる映画だったなぁ。

なにせ、いい1日だった。

【塚真の最近の活動】

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