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2024年度高校生 公務員受験者必見「試験を知り己を知れば合格殆からず」

1.はじめに

今やビジネスの世界においても活用されている「孫子の兵法」。ソフトバンク創始者の孫正義さんも自らの経営戦略に活かしていたり、マイクロソフト創始者のビル・ゲイツも参考にしているとか。そんな「孫子の兵法」の中の1つに「彼を知り己を知れば百戦殆からず」という言葉があります。敵と戦う際には、相手と味方の両方の陣営の戦力を把握した上で戦ったならば、何度戦っても負けることはない という意味で、「自分と相手の両方の優劣・得意不得意を知ることが大切だ」ということです。
これは、戦・ビジネスだけでなく、試験にも当てはまることで、試験に出題される科目は何か?自分自身の得意な科目・不得意な科目は何か?を把握することで、何に取り組めばよいか・何に重視するべきかがわかり、自ずと取り組む効率も上がり、いい結果につながるかと思います。

情報収集は何よりも大切

ということで今回は、各公務員試験の出題内容・公務員試験の特徴についてお話していきたいと思います。

2.公務員試験の現状・出題内容

昨今、少子化・公務員受験者の減少に伴い、各試験、特に市町村試験では民間希望者も併願できるように試験様式の変更が取り入れられています。民間試験で実施するSPIやWEBテスト・その他様々な様式で実施されています。出題数や解答時間である程度出題内容を把握することができるので、自分が受ける試験の出題内容を確認してみてください。下に各試験の解答時間・出題数をまとめておきました。あくまで一例であり、各試験ごとに異なることはあるので、要確認。

  • 従来の公務員試験型の問題

    • 国家 40問 90分

    • 地方初級(県職員)・警察官 50問 120分

  • 地方自治体(市役所)向けの問題

    • Standard 40問 120分(時事多め)

    • Logical 40問 120分 (知能多め 自然科学なし)

    • Light 60問 75分 (簡易型 SPIに近い形式)

  • SPI(民間企業採用試験と同様のもの)

    • ペーパーテスト 70問 110分

    • テストセンター 出題数不明 65分

SPI試験の特徴としては、言語・非言語の2種類で構成されており、言語≒国語、非言語≒公務員試験でいう数的推理・判断推理 と思っていただけるといいかと思います。

2.公務員試験の特徴

そもそも従来の公務員試験は主に2つの分野で構成されています。
1.知識分野
2.知能分野

1.知識分野

知識分野は中学・高校で学ぶ社会・理科のような問題が出題されます。社会科学(政治・経済・時事)、人文科学(日本史・世界史・地理)、自然科学(物理・化学・生物・地学)の3つで構成されています。

2.知能分野

知能分野は中学・高校で学ぶ分野とは異なり、試験特有のモノになります。判断推理・数的推理・資料解釈・文章理解の4つで構成されており、特に判断推理・数的推理の出題数が多くあります。(合計20問くらい)

公務員試験特有のものが試験の半数を占めているため、それを勉強する必要があり、これが公務員試験を受験する上でのハードルとなっていました。これを改善するために、上記に挙げたように各試験様々な試験方法に切り替え、少しでも受験者を増やそうという取組がなされています。

このように、公務員試験といっても全て同じ内容で実施しているわけではなく、各試験・自治体によって実施内容は異なっています。
では、どのような取組が合格への道になるのか。

次回、各試験の特徴を踏まえ、取り組むべきこと・取り組みたいことをお話してきたいと思います。

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