公務員試験 番外編「公務員と民間の違い」
公務員試験の面接の中で、志望動機や自己PRと並んで聞かれやすいのが、
「公務員と民間の違いは何ですか?」
です。自分が目指している公務員がどういう役割か、民間企業がどんな役割を社会で担っているか理解しているか問われます。
今現在、公務員試験を受験している・目指している方も、これから公務員を目指そうかなと思っている方も
「何が違うのだろうか?」
「本当に公務員でいいんだろうか?」
を考える必要があります。
考え方は人それぞれですので、明確にこう答えた方がいいよ!ということはないので、今回は違いについていくつか挙げていきたいと思います。
1.社会における役割
公務員:主に人々の生活の質を最低限保証するために働く。
民間:人々の生活の質をよりよいものにするために働く。
公務員は、人々がある程度暮らせるよう、法や条例・制度を整備し、最低限の生活を保証するために働いています。戸籍・生活保護・医療費補助etc、生活を豊かにするというよりは、安定して生活するために手続きを行い、誰もが生活できるように整えていくのが公務員です。
そのために、地方公務員は直接市民・県民とやりとりしますし、国家公務員もそのための制度・仕組みづくりを行っていきます。
対して、民間企業は、各々の分野で安定した生活を送る人々の生活の質を向上するサービスを提供しています。私たち消費者は、様々な店に行き、自分達が必要だと思うものを自分達の意思で購入します。それは生活する上で、購入する者が生活を豊かにすると思って購入しているわけです。(そこまで深く考えて買うことはないとは思いますが)
民間企業は、消費者のニーズを考え、様々な商品を開発・提供して、私たちの需要を満たしてくれようとしています。
公務員から自分たちの意思で何かを選んで購入することはほとんどないですよね?
このように、公務員と民間企業では社会における役割が異なります。
2.利益の追求
まず、前提として、公務員も民間企業もお金に関する考え方はシビアです。
公務員は使用するお金は全て税金です。(一部借金もあります)市民・県民・国民から徴収した税金を用いるため、湯水のように使用することはできず、何にいくら使うか、細かく考え使用する必要があります。
民間企業は自分達の会社のお金を使用するので、自由に使うことはできます。ただ、会社のお金がなくなればもちろん経営できず、倒産してしまうので、こちらも何にお金を使うかは吟味する必要があります。
では、公務員・民間の考える利益とは何でしょう?
公務員:市民・県民・国民の利益
民間:会社の利益
公務員は暮らす人々が利益を得るために活動します。暮らす人々の生活が安定すれば、税収も安定し、それがまた人々の利益を高めるためにお金を使用することができるからです。
対して民間企業は、会社の利益が第一です。消費者の利益を考えて開発・販売してはくれますが、会社が倒産してしまっては元も子もありません。ですので、会社の利益を出すことを根底に消費者の利益を考えてくれます。
このように、両者利益を求めて活動しますが、対象者が異なることになります。
以上2点が公務員・民間の大きな違いになると思います。
この先、進路を考えるにあたって、自分自身公務員として働く方がいいのか・民間企業として働く方がいいのか迷っている方がいればぜひ参考にしていただければと思います。
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