公務員試験 集団討論の秘訣
個人面接試験と異なり、対策が立てづらい・練習がしづらい集団討論。どのような点に注意して行えばよいか悩む方もいると思います。今回は、そんな集団討論において気を付けるべき点を挙げていきたいと思います。
1.役割がある=評価が高い ではない!
まず、集団討論とは、受験者が4~7名程度のグループとなり、与えられたテーマについて、時間内に話し合い、自グループの結論を発表するというのがオーソドックスな試験内容になります。初対面の方々とテーマについて話し合う際、どのような振る舞いができるかが評価の基準になります。その際、司会・タイムキーパー・発表者など役割を決める場合があります(決めずに進行という場合もある)。ここで上に書いてある通り、
「評価が高くなるだろうから、何かしらの役割をやろう!」
というのは、間違いです。
「司会をして話を回したから」、「時間管理しっかりできたから」、「良い発表できたから」
多少なりとも、評価に影響を与えはするでしょうけど、難しさの方が勝るかと思います。
「司会として、全員に話をふる」
「時間管理もしつつ自分の意見も述べる」
「グループでの意見を正確に面接官に伝える」
役割を全うして初めて評価を得られるものなので、ただ役割をやっただけでは評価の対象にはならないことに注意しましょう。
じゃあ、役割やることって損では?
と思う人もいるかもしれません。たしかに負担はあると思います。しかし円滑な討論を進めるためには必要なものではあります。
「司会が全然話を振ってくれなくて自分の意見を言えなかった・・・」
「タイムキーパーが話に集中しすぎてまとめる時間がなかった・・・」
「発表者がグループの意見と違うことを述べていた・・・」
こうなってしまっては、グループ全員の評価も下がってしまいます。
なので、大変かもしれませんが、自分自身がこの役割ならできる!と思ったら、積極的にやっていくべきだと思います。
特に、テーマが自分が良く知っている・詳しく話すことができそうなテーマなら、司会をやるのが良いかと思います。他の人の意見でテーマから話しが逸れそうな時も、自分が司会なら上手く修正することができるからです。
2.集団討論は全員が話すべきもの
よく自分の評価を高めようとするあまり、1人で意見を述べ続け他の人の意見を聞かない・言われても自分の意見が正しいと押し通してしまう受験者がいます。集団討論とは、
「全員で意見を出し合い、より良い結論につなげる」
というのが、メインのものになります。1人の意見が仮に正しかったとしても、その人しか意見を言わない・周囲に意見を求めないのであれば、それは個人面接と変わりありません。集められた受験者全員の意見を聞き、昇華していくことができて初めて高評価となります。
そのような人がいた場合、司会が周囲に意見を求める動きを取ってくれればいいのですが、動いてくれない司会者もいます。そんな時、ただ
「あー司会の人、話振ってくれないのかー」と残念がるのではなく、
「他の人の意見も聞いてみてはどうですか?」と自ら司会者に提案して、話を振ってもらうように動くのがいいかと思います。
気を付けて欲しいのは、あくまで自身が司会者でないのであれば自ら周囲に話を振らないことです。司会者という役割を与えられた人がいるのであれば、その人が進行しやすいようにフォローしてあげるのが、「司会者じゃない人」の役割になります。
3.否定しない
これは諸説あるかもしれませんが。集団討論では、自分と異なる意見を述べる受験者もいます。その際、相手の意見を頭ごなしに否定するのではなく、自分の意見・相手の意見の疑問点・改善点・良い点それぞれグループで検討して、より良い意見に統一していくことが大切です。
上でも述べたうように、集団討論は全員で話すべきものです。1人の意見を否定してしまった時点で、その人は討論に加えられず、また意見を否定されたことで、次の意見を言いづらい環境を作り出してしまうので、そうならないよう討論を進めていきましょう。
練習する機会が取りづらい集団討論ですが、気を付けるべきこと・やってはいけないことに注意して、議論を進めていくことが大切です。
1人を孤立させるのではなく、集団で結論を導けるよう取り組んでいきましょう。
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