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公務員試験 受験後のまとめ「次年度に向けた戦いはすでに始まっている!」

おおむね受験が終わった人・まだまだ各自治体での面接が控え準備を進めている人、様々いると思います。

今回は、
「居てほしくはない!でも、必ず居てしまう不合格」
になった人に向けたお話をしたいと思います。

受験後の選択

公務員を目指し、勉強・受験してきた受験生にとって、9月の試験をすべて終えて、結果が出るのが11月~12月初旬だと思います。そこから不合格となった際の進路としては、概ね以下の3つが考えられると思います。

  1. 公務員を諦めて民間就職

  2. 次年度に向けて自宅浪人をして再び公務員を目指す

  3. 次年度以降の受験を考えているが、自宅浪人での合格は難しそうだから公務員予備校・専門学校入学を目指す

今回は、1・2についてお話したいと思います。

1.公務員を諦めて民間就職

昨今、売り手市場と言われる「求職者<求人数」となり、民間企業に就職することは、難しくない時代となっています。厚生労働省の発表した8月の有効求人倍率を見ても、1.23倍と減少してはいるものの、依然として売り手市場ではあります。

しかし、実際に11月・12月ごろの求人としては、限られた業種・職種のものであり、高校生の就活が解禁される9月や、大学生の就活が解禁される前年度の3月の方が様々な選択ができる。
このような理由から、公務員試験受験後、民間企業に就職しようと思ったが、自分が関わりたい業種の求人がない、ということは大いに考えられることです。

また民間企業が売り手市場であるように、公務員も売り手市場!とまではいかずとも、合格者は年々増加しています。
以下の、総務省が発表する地方公務員の受験者・合格者をご覧ください。

https://www.soumu.go.jp/main_content/000919478.pdf

受験者数は減少しているが、合格者が増加しているため、競争倍率は年々低下しています。
合わせて有給取得率や、育児休暇の取得率も発表していますが、総じて公務員は高く取得していることがわかります。

このようなことから、今年度公務員試験を受験し、残念ながら不合格になってしまったからと言って、安易に民間就職に切り替えてしまうのは、少々もったいないところもあります。
一度自分がなりたいと思ったものを一度の挑戦で諦めてしまい、妥協して就職するよりも、許されるのならもう一度チャレンジしてみることもかんがえてみてもいいと思います。

2.自宅浪人をして再び公務員を目指す

では、次年度また受験するとするなら、どのようなことをするべきでしょうか。

まずは、今年度受験した振り返りを行いましょう。

  • 筆記試験で自分ができた科目・苦手とした科目はなんだったか

  • 面接で聞かれたことは何だったか。何が答えられなかったか

  • 今から次年度の受験までに自分が成長するために何ができるか

面接の際、2回目の受験ということを面接官がわかると、「前回の試験では何がダメだったか」、「今回合格するためにどのようなことをしてきたか」など、自己分析できているかどうか聞かれることがあります。そのため、今のうちに今年度の受験の振り返りをしていきましょう。
特に、「合格するためにどのようなことをしてきたか」は重要です。
自宅浪人をする際、どうしても1次試験の合格のために勉強のみに集中する時間が増えると思いますが、公務員となった際に必要なのは対人スキルです。他者とどのように接するか、友人だけでなく対社会の中でどのように行動できるかが大切です。
自分がどこまでできるのか認識・成長させるためにも、勉強だけでなく、アルバイトやボランティアなど社会とのかかわりを持っていくことも大切です。できればいろいろな人と関わる機会の多いものに挑戦していくといいですね。

不合格になってしまったことは残念なことですが、せっかく自身が目指してきたものなので、一度の挑戦で諦めるのではなく、むしろ1年社会にでる猶予を得て自己の成長を遂げるチャンスとして有効に使い、次年度の公務員試験に臨んでほしいと思います。


(その中に専門学校進学という選択も含まれてくると、学校としては良しではあります・・・)


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